アメリカ大統領選挙が佳境を迎えるなか、ハリス氏が失速しつつある。最近の世論調査では、トランプ氏に僅差で追い抜かれた。賭けサイトでも、トランプ氏の勝利予想率が60%を超えている。
しかし、アメリカ政治を専門とする上智大学の前嶋和弘教授は「支持率数%は誤差の範囲」と言い、「日本ではかなり勘違いされているが、『ほぼトラ』や『確トラ』の瞬間は1秒たりともない」と断言する。
アメリカでは共和党支持と、民主党支持が見事に二分されており、この僅差はそう簡単に揺らがないだろうと、前嶋氏は指摘する。「『不法移民がペットを食べている』という(トランプ氏の)話は、民主党側にはウソの失言だが、共和党から見れば『やっぱりそうなんだ』」。トランプ氏は銃撃事件を受けたが、「トランプ氏を撃った銃は、共和党側が規制緩和した。トランプ氏になびくはずがない」とした。