新型コロナウイルスに対するレプリコンワクチンを製造・販売する製薬会社「Meiji Seikaファルマ」は『ABEMAヒルズ』の取材に対し、立憲民主党の原口一博氏を名誉毀損で提訴する方向で準備を進めていることを明らかにした。
「当社のレプリコンワクチンに対して長期にわたり、非科学的な誹謗中傷を繰り返すことに加え、国民を代表する国会議員という強い立場において、適切な承認プロセスを経て製造販売承認を取得した弊社および弊社製品に対する誹謗中傷が認められたためです」(Meiji Seikaファルマ、10月30日の『ABEMAヒルズ』取材に対する回答)
これまで、原口氏はレプリコンワクチンについて動画配信で「生物兵器」「3発目の原爆」などと繰り返し表現し、SNSでも拡散していた。Meiji Seikaファルマは一連の言動を問題視し、立憲民主党に相談するとともに10月初旬に警告書を送付したが、選挙活動中も改善が見られなかったとしている。
原口氏は今回の衆院選で佐賀1区から出馬し、9万6083票を獲得して自民党候補を抑え、10回目の当選を果たしている。選挙活動中も次のように発言していた。
「これはもともと軍民共同で作られたものです。生物兵器まがいのものです。この本をご覧になってください。いまベストセラーになっている。いま一番売れている僕の本ですけども。去年悪性リンパ腫になったその経験をもとに、自分のがん細胞を調べてきました。そしたら何とこのコロナワクチンによって免疫力が弱って、そしてがんになっていました」(原口一博 2024 政見放送 公式YouTubeチャンネルから)
自身の著書の中で「レプリコンワクチンの実験台となるのは日本人」と記していて、選挙公報でも「モルモットにされている、といっても過言ではありません」とレプリコンワクチンの接種に反対の姿勢を貫いていた。
◼️医療専門家などへの提訴も検討
Meiji Seikaファルマはこれまでも新聞広告や自社のSNSなどで、レプリコンワクチンに関する「デマ」について注意喚起を促してきた。一方で、会社の看板に誹謗中傷の言葉が書かれた付箋が貼られるなど、一部の人による悪質な嫌がらせも。
Meiji Seikaファルマは、原口氏以外にも、誹謗中傷を繰り返す個人や団体に対して法的措置を検討している。その中でも特に対象となるのは…
「非科学的な誹謗中傷を繰り返す国会議員や医療専門家などを中心に(提訴を)検討しています。なぜなら彼らはワクチンを含む医療用医薬品が厳格に規制された承認プロセスを経て国により有効性と安全性を評価されたのちに承認される経緯やその内容を十分に知り得る立場にあるからです」
◼️公衆衛生上の問題
今回提訴を検討するまでに至ったことについてMeiji Seikaファルマは以下のようにコメント。
「我が国の医療介入における客観性と科学性を基盤とする医師と接種者や患者間のサイエンスコミュニケーションの基盤を崩壊させる危険性があり、公衆衛生上大きな問題になると考えています」(Meiji Seikaファルマ、10月30日の『ABEMAヒルズ』取材に対する回答)
今回の件について、原口氏の事務所は「訴状も届いていない段階なのでわからない」と回答している。
(『ABEMAヒルズ』より)
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