衆院選での大敗をした自民党。そんな中、森山裕幹事長が選挙期間中に非公認候補の政党支部に2000万円の政党交付金を支給したことが議席減の一因となったとの指摘がある。それでも続投を宣言したのはなぜか。政治ジャーナリストの青山和弘氏が解説した。
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重要ポストで総裁の女房役とも言われる「幹事長」の森山氏の責任を問う声も一部あるが、本人含め退任を迫るまでにはなっていない。森山氏は他党との交渉役である国対委員長を歴代最長4年間務めた人物。青山氏によると、辞めさせたくても辞めたくても、どっちの選択もできない状態だという。
「野党と交渉できる人が他にいないから、石破(茂)氏が困っちゃう…。辞められたら自民が崩壊するから、みんな困っちゃっている。少数与党では国会運営が大変なのは目に見えているので、石破氏に取って代わろうという人は党内からはまだ出ていない」(青山氏)
さらに、「石破氏は森山氏しか頼る人がいない。党内を抑えるのも森山氏に頼んでいる。例えば、麻生(太郎)氏を最高顧問にしてくれたのも、菅(義偉)氏と話をするのも、野党と交渉をするのも森山氏。いなくなったら自民党が空中分解してしまう可能性がある。だから辞められない」とした。
2000万円の問題の責任については「この問題が衆院選の結果に大きく影響したとみられているが、これは間違いない。そこの責任を問う声も間違いなくあがる。しかし変えてどうするんだという現実に直面しているところ」と現状を説明した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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