来週11月13日(水)に日本の初戦を迎える世界野球プレミア12。侍ジャパンのエース候補である高橋宏斗投手(中日)は、2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に最年少の20歳で出場し、決勝でリリーフ登板しました。プロ4年目の今シーズンは、12勝・防御率1.38を記録し、自身初の二桁勝利を挙げるとともに、セ・リーグ最優秀防御率も獲得するなど、大きな飛躍を遂げました。
【画像】侍のエース候補!高橋宏斗投手 WBCで大谷に学んだ“ぶちこむ投球” ヒロド歩美が取材
■「初球からストライクゾーンへ」強気の投球
ヒロド歩美キャスター
「これまでと今年でどんな違いが?」
高橋投手
「(Q.これまでと今年でどんな違いが?)今季は自信を持ってストライクゾーンに投げられている。(去年までは)『打たれたらどうしよう』『これがストライクに入らなかったら良くない』とか、いろいろ考えながらやっていました。大谷翔平選手の言葉ではないですけど『ストライクゾーンにぶち込むだけ』という感覚でやっていました」
それは、WBC決勝・アメリカ戦で見せた大谷投手の投球です。強打者相手でも、力強いストレートをまさにぶちこむ姿でした。
高橋投手
「(打者が)スイングするということは、ストライクゾーンに投げこめている証拠」
ヒロドキャスター
「大谷投手の投球を見て、“ストライクゾーンにぶち込む”考えに?」
高橋投手
「弱気でぶち込んだら、スタンドにぶち込まれるだけ。強気でバッターの気持ち以上の球を投げたい」
実際に今シーズンの投球を見ると、初球から強気にストライクゾーンへ。初球のストライク率は、昨年の55.7%から今年は63.6%に上昇しました。この強気なピッチングには、狙いがありました。
高橋投手
「『カウントを優位に進めたい』という思いがあったので、『イメージは3球で追い込む』ということを今年は意識していました」
初球からどんどんストライクゾーンに投げていくことで、無駄なボール球が減り、ピッチャーが優位なカウントに持ち込みやすくなります。そして強気な投球をすることで、より効率的に抑えることも可能にしたのです。
高橋投手
「球数が減らせてることは一番かなと思いますし、(捕手に)アバウトに構えてもらってる分、ストライクゾーンに強い球を投げないといけない」
ヒロドキャスター
「今日の練習終わりに高橋投手の話を聞きました。ここまで調整も順調で、近い世代の選手も多く、非常に刺激になっていると話していました。WBCに続き、高橋投手は今回も最年少ですが、すごく頼もしいなと感じました」
世界野球プレミア12 開幕戦 日本vsオーストラリア
11月13日(水)よる6時30分 テレビ朝日系列にて生中継 ※一部地域を除く
(「報道ステーション」2024年11月4日放送分より)