11月1日の『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)は、10月17日に亡くなった番組の二代目局長・西田敏行さんを追悼する総集編が放送された。
2001年から19年間、温かく涙もろい純な人柄で、番組を愛し、盛り上げた西田さん。実はその時代、探偵とスタッフとの毎年の忘年会で、年間のベストVTRを「局長賞」として選んでいたという。今回はその中から厳選し、意外な展開に西田局長が号泣、探偵たちも全員涙した名作『10年以上口をきいていない父と母』が放送された。これは2013年4月5日放送の内容で、竹山隆範探偵が調査した次のような依頼だ。
『僕の父は10年以上、母と口をきいていません。僕たち子どもには普通にしゃべるのに、母に対しては一言もしゃべろうとしないのです。僕は物心ついてから、両親の会話を聞いたことがありません。どうか父がしゃべらない理由を解明して、できることなら夫婦仲良く会話する姿を見てみたいです』(奈良県の男性(当時18)より)
依頼者の元を訪れた竹山探偵が普段の様子を見せてもらうと、たしかに父親は母親の言葉にのみ無反応。依頼者もその姉2人も「物心ついたらそうだったので、違和感はなかった」「お父さんはお母さんと喋らないもんやと思っていた」といい、周囲に話す中で「ウチおかしいな」と違和感を覚えるようになったそうだ。
母親に話を聞いてみると、話さなくなったのは23年前に2人目が生まれてから。「特別大きいケンカをしたわけでもなく。用事があって職場に電話をした時はピタッと黙ってしまった」。そのため、いずれ二人きりの生活になることを不安に思っているという。
一方の父親は、「原因と言われるとしょうもないことですけど、子どもが生まれて、子ども中心の生活になり。私は放ったらかしになったもので、スネたみたいな感じ……」と告白。最初はちょっとした「わざと」のことだったが、引っ込みがつかなくなり、今の本心は「喋りたい」そうだ。
思い出の場所「奈良公園」で2人きりに…