貴重なアニオリ回で、亀仙人の驚きの才能が明らかになった。亀仙人(CV:宮内幸平)に芭蕉扇の作り方を聞くために、カメハウスを訪れた孫悟空(CV:野沢雅子)とチチ(CV:荘真由美)。「亀仙流」と書かれた古い文献に芭蕉扇の原料が書かれており、悟空たちは大急ぎで原料を調達に向かったのだが……。
【映像】亀仙人の創作した「芭蕉扇」の作り方(6分48秒ごろ~)
八角村で芭蕉扇の作り方らしき絵を見た一行。占いババ(CV:滝口順平)によると、カメハウスに似たような内容が書かれた古い本があったらしい。急いでカメハウスに向かったところ、天下一武道会の直後だったこともあり亀仙人たちは不在だったが、留守番をしていたウミガメの助けを借りて悟空たちは目当ての古い文献を見つけることができた。
「亀仙流」と書かれた“いかにも”な文献には、占いババが言っていた通り、芭蕉扇の効果や原料についての記述があった。それによると、芭蕉扇の原料は「火喰い鳥」の羽であり、丁寧に挿絵も添えられていた。これらは亀仙人が自ら記録に残していたのだという。信憑性も高そうだったため、悟空たちはさっそく火喰い鳥が現れるという南方の果て、キウイ山へと向かった。
すったもんだの末、悟空たちは火喰い鳥を見つけることができたが、肝心の羽は触れた瞬間に消滅してしまった。火喰い鳥の卵を守ってきたおじいさんの話から、悟空たちは“火喰い鳥の羽で芭蕉扇が作れる”というのがデタラメだったことを知る。
悟空たちが落胆している頃、カメハウスでは帰宅した亀仙人が「デタラメに決まっとるじゃろ!このバカタレ!」ウミガメを叱りつけていた。なんと芭蕉扇に関する記述は亀仙人が酔ったときにふざけて書いたものだったのだ。
亀仙人は当時325歳。様々なことを見聞きしてきたうえ、その文才や絵の上手さも手伝ってまんまと皆が騙されてしまったようだ。武道だけでなく、芸術面でも優れていた亀仙人の意外な一面が明らかとなったアニオリ回だった。
1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。
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