12月の金融政策決定会合で利上げが行われるかどうか注目されるなか、日本銀行の植田総裁は、経済と物価が想定通りに上昇していけば利上げする考えを示しました。
「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています」(日銀・植田和男総裁)
 植田総裁は、利上げをめぐり鍵を握るアメリカ経済について、今後の政策運営などで「リスクも否定できない」としました。トランプ次期大統領のもとで先行きが不透明なことを念頭に置いているとみられます。また、もう1つのポイントである賃金の上昇が「物価上昇に追い付いていない」として、労使交渉の行方に引き続き注目していきたいとしています。(ANNニュース)