【イングランド・チャンピオンシップ 】スウォンジー 3-4 リーズ(日本時間11月25日/リバティ・スタジアム)
リーズに所属する日本代表MFの田中碧が、日本代表のFW三笘薫を彷彿とさせる縦突破とアウトサイドパスで決勝点のプレアシストを記録した。左サイドを縦に抜け出し、アウトサイドで中央にパス。このプレーが相手守備を混乱に陥れ、試合終了間際の逆転ゴールの起点となった。チームの2連勝&首位浮上のキッカケになった日本代表ボランチを、現地メディアが手放しで称賛している。
イングランド・チャンピオンシップ第16節、アウェーに乗り込んだスウォンジー戦の90+1分のことだ。3-3の同点で迎えた後半アディショナルタイム、リーズは前線からの連動したプレスによって自陣左サイドでマイボールにすると、カウンターを発動させる。パスカットしたDFマクシミリアン・ウーバーがワンタッチで前方へ縦パスを送り、FWウィルフリード・ニョントが左サイドでキープ。すると、田中が左サイドのタッチライン沿いを駆け上がってパスを引き出した。
田中はファーストタッチで前に持ち運び、スウォンジーのDFベンジャミン・カバンゴのスライディングをかわして縦に抜け出す。スピードに乗った状態で中央を確認すると、右足のアウトサイドでパス。ボールは相手守備の間隙を突き、ペナルティーアーク付近にいたMFダニエル・ジェームズに届くと、そのジェームズのスルーパスからニョントがボックス内に抜け出してネットを揺らす。リーズが試合終了間際に劇的な逆転ゴールを奪った。
左サイドを駆け上がるオフ・ザ・ボールの動き、相手を突破したドリブル、中央へ通したパス。田中の一挙手一投足が局面を打開し、相手の守備を乱れさせ、値千金の決勝ゴールを呼び込んだ。
その活躍に、ファンがSNS上で反応。「ドリブルがすごい!相手を引き寄せてスペースを作り出した」「ドリブルで相手をかわしてチャンスを作った。その後のパスも完璧だった!」「パスが完璧だった!タイミングが素晴らしい」「パスが本当にクレイジー。相手ディフェンスを一瞬でかわして、アシストに繋がった」「視野の広さと精度に脱帽」「あのドリブルは正直言って世界のトップ選手と比べても遜色ない。冷静さとスピードが絶妙!」「田中碧選手の劇的決勝点に繋がる右足アウトサイドのパスだけど、完全に三笘薫選手に教えて貰ってますねー」「マジでチャンピオンシップNo.1MFだわ。このまま優勝までがんばれ!!」と、賛辞を送った。
さらに、イングランド現地では田中に対して称賛の嵐が巻き起こっている。この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたうえ、現地メディアが軒並み高評価を送っているのだ。『THE YORSHIRE POST』は「バック4を守り、素晴らしいパスを何本も出した」とコメント。『LEEDS UNITED NEWS』は「スウォンジーの危険な瞬間を、綺麗なタックルと本当に重要な介入で何度も防いだ。またしても素晴らしい」と綴り、10点満点中の採点でチーム最高タイの9点を付けた。
今節の結果、リーズはリーグの首位に浮上。田中は日本代表のチームメイトたちが待つ、イングランド1部・プレミアリーグへの昇格なるか。今後の活躍に注目が集まる。
(ABEMA de DAZN/イングランド・チャンピオンシップ)