【グランドスラム オブ カーリング】ナショナル (11月29日/カナダ)
グランドスラム オブ カーリング「ナショナル」のラウンドロビン(予選)3試合目が消化された。
連勝スタートなったロコ・ソラーレ(Fujisawa)は昨季の世界選手権銀メダルで今季の欧州王者であるスイスのチーム・ティリンゾーニ(Tirinzoni)と対戦。序盤から両軍はチャンスを作るも、藤澤五月とアリーナ・パッツの両フォースが好ショットでピンチセーブをする一進一退の攻防を見せた。
先にアドバンテージを持ったのはロコだった。第4エンドにリード吉田夕梨花のセットアップをベースにセカンドの鈴木夕湖がダブルテイクアウトで優位な形を作ると、サードの吉田知那美がカムアラウンドでチャンスメイク。藤澤五月は1投目でランバックを決め最終投でオープンドローをしっかり沈めて2点を確保し、前半を3-1で折り返した。
中盤も主導権を握っていたのはロコ・ソラーレだった。第5エンドで後攻の相手に1点を取らせる「フォース」を成功させると続く第6エンドもブランクエンドとし、1点リードで後攻を持ったまま終盤の第7エンドに入る。しかし、尻上がりにアイスの読みが高まってきたティリンゾーニは、試合後に鈴木が「私たちのハーフショットみたいなところに相手がしっかりいいショットを決めてきた」と振り返ったように、ロコ・ソラーレの小さなミスに付け込む形で好ショットを重ね、プレッシャーショットを藤澤に強いた。
第7エンドはあわや複数点スティールの大ピンチを藤澤のダブルテイクアウトで回避。1点を奪われ同点後攻で迎えた最終8エンドでも、精度で勝るティリンゾーニが強い石を置く展開に。最終投で難しいヒットロールを残された藤澤は果敢にトライしたが、わずかに決まらず。連続スティールを許し、今大会で初黒星を喫した。
それでもまだ白星は先行している。「パフォーマンス的には悪くなかった」と鈴木。ラウンドロビン最終戦は日本時間29日の21時にスタート。カナダのチーム・ロウズとクオリファイ(プレーオフ進出)をかけて戦う。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)