【UEFAヨーロッパリーグ】ソシエダ 2-0 アヤックス(日本時間11月29日/アノエタ)
日本代表MFのゴラッソに、監督が、スタジアムが熱狂した。ソシエダに所属するMF久保建英が85分に試合を決定づけるゴラッソで魅せると、その瞬間、ピッチサイドで見守った指揮官は大きなカッツポーズを見せ、ゴールパフォーマンスを見守ったスタジアムのファンも彼の所作に釘付けとなっていた。
スタジアムが沸き立ったのは、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第5節、ソシエダがホームで迎えたアヤックス戦、1-0でリードしていた85分のことだった。
右サイドで縦方向に運ぶドリブルから左斜めに進路を変えると、そのままボックス内へと侵入。久保に対しては後方から2人、前方には2人のDFが対応している中で、その守備をものともしないシュートでGKが伸ばした腕の下をすり抜けるような弾道を描いたボールをゴール左隅へと突き刺した。
ゴールが決まったことを確認した久保は冷静に辺りを見回しながらスタジアムの熱狂を肌で感じつつ、右コーナーフラッグ付近で"ダブルニー"の膝スライディングのゴールパフォーマンス。そして立ち上がってガッツポーズを見せると、後ろからMFベニャト・トゥリエンテスが飛び乗ってきて彼を祝福していた。
スタジアム中のファンが狂喜乱舞する中で、目の前で久保のゴールパフォーマンスを目撃したファンは、歓喜の雄叫びを上げながらそれを迎えるように見つめ、中には信じられないといった顔で両手を顔につける人もいたほど。さらに熱狂していたのが指揮官である。交代の準備を進めていたいうのイマノル・アルグアシル監督は、久保のドリブル突破する後ろ姿を最初はポケットに手を入れながら見つめていたが、ゴールが決まった瞬間、その手を抜き出して拳を握り、深くガッツポーズ。何度も力強く両腕を振り下ろして、喜びの感情を爆発させていた。
この日は67分にも先制点をアシストするなど2-0で勝利したチームの全得点を生み出した。ゴール直後に交代したものの、それまでの時間で再三にわたって右サイド、左サイドを問わずチャンスメイクして相手の脅威となり続けていた。そんな中で決めたゴラッソにはファンもSNSで「ラレアルの中でも久保は別格だわ」「まさしくメッシ」「タケクボさん、またメッシになってる」「DF4人+GKいても止められない!」「最後4人に囲まれても決め切るとかまさにワールドクラス」「膝スライディングも決まって文句なし!」と絶賛する数々のコメントを寄せていた。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAヨーロッパリーグ)