【リーグアン】マルセイユ 2-1 モナコ(日本時間12月2日/スタッド・ヴェロドローム)
モナコのディフェンス陣を欺く"ヘッドtoヘッド"のフィニッシュに、満員のスタジアムが歓喜した。値千金の同点ゴールに、マルセイユの名将、ロベルト・デゼルビも大興奮だ。
リーグアン第13節でマルセイユとモナコによる"地中海ダービー"が行われた。試合はダービーマッチらしく激しい攻防が続き、前半にモナコがリードして試合を折り返した。すると53分、マルセイユサポーターたちが歓喜する。
左サイドで相手のボールをカットしたFWニール・モペイが左前方に展開。MFアドリアン・ラビオを経由して、攻め上がったMFウリセス・ガルシアがダイレクトでクロスボールを入れた。このボールに反応したのが起点となったモペイ。モナコのDFモハメド・サリスの頭でのクリアが小さいと見るとこぼれ球に反応して、バックヘッドで後ろに流す。そこに右サイドから入り込んだMFルイス・エンリケが頭で押し込んでゴールネットを揺らした。まさに“ヘッドtoヘッド”のフィニッシュ。こぼれ球への予測と、落下点に入る前に一瞬中の様子を確認したモペイのうまさが光るアシストと、モペイを信じて逆サイドから入り込んだルイス・エンリケの抜群のコンビネーションが生んだゴールだった。
同点ゴールを挙げたルイス・エンリケは、そのままベンチ前で大喜びしていたデゼルビ監督の元へ。指揮官は教え子を熱く抱きしめてゴールを祝った。この試合の解説を務めたフロラン・ダバディ氏は「これは一瞬の迷いでしたけども。サリスの判断ミスではあります。いやらしい回転がかかっていましたが、GKが正しい判断ができませんでした」とモナコ側の守備の不味さを指摘した。
またSNSのファンたちは「エンリケぇぇぇぇぇぇぇ良くぞそこにいた!!」「うちのエンリケは世界一ィィィ!!!」「エンリケよく詰めてた!!!」とゴールを決めたルイス・エンリケを称賛。さらに「デゼルビめっちゃ喜んでるw」「デゼルビのこういう熱さがいいのよ」など喜ぶ指揮官の姿に反応する声も多くあった。
このゴールで追いついたマルセイユは、89分にPKからMFメイソン・グリーンウッドが勝ち越しゴールを挙げる。本拠地での地中海ダービーを制して、2位に浮上した。
(ABEMA de DAZN/リーグアン)