【セリエA】パルマ 3-1 ラツィオ(日本時間12月1日/スタディオ・エンニオ・タルディーニ)
実況者が唸るほど抜群のセーブだった。パルマのGK鈴木彩艶が、ラツィオ戦で強烈なシュートを左足1本でストップ。この素晴らしい対応が話題となっている。
日本代表守護神がゴールに鍵をかけたのは、セリエA第14節の72分だ。パルマはラツィオのテンポの良いパスワークに翻弄され、MFとDFの間にぽっかりとスペースを空けてしまう。
そこを突いて前を向いたラツィオのFWペドロ・ロドリゲスが右足で鋭いスルーパスを送ると、ボックス内の左に一瞬のスピードで抜け出したFWルム・チャウナに左足でシュートを打たれてしまった。この枠内への鋭いグラウンダーシュートに反応したのが鈴木だ。
ボックス内で完全にフリーの状況で打たれた至近距離からのシュートだったが、鈴木は非常に落ち着いていた。チャウナがトラップをせずにボールを縦に流すことを見切ると、そのボールの移動幅に合わせてステップを踏み、小股で細かくポジションを微調整してシュートを待ち構える。そして、プレジャンプを駆使しながらタイミングを合わせ、瞬時に伸ばした左足でシュートを止めてみせたのだ。
大ピンチで冷静すぎる対応を見せたことで、実況を務めた松原稜典氏も「ナイスストップです、鈴木彩艶!左足で防いでみせました」と語気を強めて伝えていた。
まさに最後の砦と呼ぶにふさわしい堅守ぶりには、サッカーファンもSNS上で大絶賛。「ザイオンえぐぅ」「ザイオンが無双してる」「軽やかな身のこなし」「手足が本当に自由自在だな」「左足が伸びた!」「不思議なくらい落ち着いてる!」「ポジショニングも完璧やん」「防ぐべくして防いだ」など賞賛の声で溢れた。
このシーンにはイタリア・メディアも反応。『PARMA live』は「鈴木が再びパルマを救う」と速報した。さらに『PARMA TODAY』は個人採点で「2点目の直前、彼は素晴らしい反射神経でロマニョーリを止めた。続いて(62分)にザッカーニのシュート、そしてチャウナのシュートと2度も防いだ。(80分に失点した)ヴァレーリとの連携ミスは残念だが、彼の最高のパフォーマンスだ 」と伝え、10点満点中の採点では「7」(及第点は6)とそのパフォーマンスを高く評価した。
パルマは鈴木の好守もあり、3-1で5連勝中のラツィオをホームで撃破。2試合ぶりの白星で、昇格1年目ながら順位も11位まで上げている。
(ABEMA de DAZN/セリエA)