【セリエA】インテル 3-1 パルマ(日本時間12月7日/ジュゼッペ・メアッツァ)
天国から地獄へと突き落とされた16秒間だった。パルマのGK鈴木彩艶がインテル戦で、近距離シュートを横っ飛びでビッグセーブ。ところが直後に守備を引き裂かれると、日本代表守護神もお手上げの一撃をくらいファンたちも落胆している。
パルマは日本時間12月7日のセリエA第15節で、昨シーズン王者のインテルと敵地で対戦。鈴木はリーグ戦11試合連続でスタメン出場となった。
注目のシーンは39分から40分にかけてだった。自陣右サイドからの突破を許したパルマは、MFフェデリコ・ディマルコ、MFニコロ・バレッラ、MFヘンリク・ムヒタリアンとワンタッチで繋がれて、最後はMFハカン・チャルハノールにペナルティーエリア内でダイレクトシュートを許した。パルマ守備陣が完全に崩されたなか、最後の砦である鈴木がこのシュートに対して横っ飛びしながら左手でビッグセーブを見せている。
実況の北川義隆氏も「ザイオン!」と思わず力が入った好セーブ。SNS上のファンたちも「彩艶ナイスセーブ!!!」「ザイオンそのセーブはえぐい」「これは素晴らしいセーブ」「ザイオン凄すぎて草」「それ触れるのすごいって」と称えていた。
しかしその後もインテルの攻撃は続き、再びパルマは右サイドから突破され、ムヒタリアンとのワンツーでボックス内に侵入したディマルコにシュートを許す。食いついたMFジーモン・ゾームとMFデニス・マンの間を通されたこのシュートは、低く鋭い弾道で鈴木の手の届かないコースを通ってゴールの隅へと収まり先制点を許した。
ビッグセーブからわずか16秒後の失点。解説の細江克弥氏は「自分(ディマルコ)が出してから入っていくことはわかりますが、ムヒタリアンがそこを使えるのがすごい。あんなに狭いところで、もう一回ディマルコにつけようとする。その流れも素晴らしい」とアシストしたムヒタリアンのプレーを称えた。一方で「せっかく彩艶のビッグセーブがあった後なので、パルマとしてはちょっともったいない」とも語っている。
このシーンについてSNSのファンたちからは、「彩艶めっちゃ塞いだけどやられたー」「どれだけスーパーセーブしてもこれじゃ無限に失点しますわ」「これはザイオンのせいじゃないな」「ビッグセーブが無駄に涙」「簡単に崩されたもんなー」など鈴木への同情のコメントや、守備陣の不甲斐なさに関するコメントが多く見られた。
この日の鈴木は3失点いずれもほぼノーチャンスで、随所でビッグセーブが光った。地元メディア『PARMA live』はチーム2位となる個人採点「6」を付け、「2つのゴールに対してはどうすることもできなかったが、至近距離からの2つのシュートを身体で阻止するなど、素晴らしいセーブをいくつか見せた」と評価している。
(ABEMA de DAZN/セリエA)