【写真・画像】“平均寿命40歳”鉱山労働者が過酷な現場で働く理由「最高額は1日60万円」「若い頃に十分な教育を受けられなかった」 3枚目
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 オスカルさんと出会った翌日、プジョルジョDはカチョレオ当日の採掘現場に密着した。しかしこの日はまったく金が採れず、収入ゼロという厳しい結果に。仕事を終えたオスカルさんは、家族が待つフリアカの自宅へ、肩を落として帰宅。「本当にまったく稼げなかった」というオスカルさんの報告を、妻は笑顔で受け入れ、「人生ってそういうものよね。そういうときこそ、家族みんなそろって4人でご飯を食べることが大事だわ」と優しい言葉をかけた。

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 危険と隣り合わせの仕事を、家族はどう思っているのだろうか。実際に3年前、オスカルさんは崩落事故に巻き込まれ、1年以上も入院している。さらに番組の最後には、同じ鉱山で働く労働者の平均寿命は40歳という、衝撃的なデータも紹介された。鉱山内での窒息や落石、転落などの事故が主な死因だという。オスカルさんの長女は「パパの身体が心配。事故がよく起こるから」と話し、心配でたまらない様子。一方、妻は「何回も辞めてほしいと言った」と振り返りつつ「経済的にそんなに甘くないのも事実」と厳しい現実を語った。

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 なぜこの仕事を続けるのか。その問いにオスカルさんは「鉱山で稼いで店をもっと大きくしたい。家族に苦労させたくないんだ」と答えを返した。オスカルさんは、鉱山で得た報酬をもとに店を開業し、家族で営んでいる。取材場所となった店内には、日用品や食品、飲料などが並んでいた。

 愛する家族のため、危険な鉱山で働き続けるオスカルさん。「家族は心配して止めるけど、気づいたら鉱山に向かっているんだ。休日も1人で鉱山に行くよ。家にいても落ち着かないんだ。早く鉱山に戻って稼ぎたい」と話すほど、仕事への熱意にあふれている。その一方でオスカルさんは、1人の父親として、こんな言葉も口にしていた。「俺は鉱山しか働き口がなかったけど、子どもには普通の仕事についてほしい」。

 ペルーとボリビアの国境にある、命に危険が及ぶ“デスロード”。その道を歩んだ先に広がっていたのは、愛にあふれた家庭の風景だった。

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