漫画キャラの複雑な髪型を巧みな造形で再現したフィギュアに、SNSでは絶賛の声が上がっている。
 フィギュア造形師のともひでさんが投稿したのは、手塚治虫作品『ブラック・ジャック』の立体フィギュア。その造形は、どの角度から見ても、まるで漫画から飛び出してきたかのようなイメージそのものだ。また、マンガならではの表現で立体化は不可能と思われた複雑な髪型も、まったく違和感がない仕上がり。
 実はこの作品、塗装前の造形を見てみると髪の色が変わる分け目の部分に隙間があることが分かる。この特殊な構造のもとに二次元的な髪型を再現していたのだ。ともひでさんは他にも、『ドラえもん』のスネ夫や、『サイボーグ009』の島村ジョーなど、二次元である漫画の表現でしかあり得ない髪型の立体化に挑戦。このような髪型の再現には、光の反射率が低い「真・黒色無双」という特殊な塗料を使用し、入り組んだ凹凸のある造形を「黒」に塗って隠すことで実現しているという。