ハナさんの母は「夫を事故で亡くしてますます生活が苦しく」と語り、「このままでは家族全員餓死すると思いました」と沈痛の面持ちを見せた。
一家の危機を打破するため、96年、母が単独で脱北。中国でお金が貯まったら家族を呼び寄せるつもりだったそう。
「バレたら射殺」という危険を犯しながらも、ハナさんの母は北朝鮮と中国の間にある川を渡った。「娘が心配だけど、それよりお金を稼がないと子どもを飢えさせる。悩んでいられなかった」とハナさんの母。娘たちが生き延びると信じ、2年後に帰る約束をしたと振り返った。
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