SNSでの誹謗中傷が溢れる中、発信者の特定を求める「開示請求」も去年に比べて2倍に増えた。その大半が弁護士に頼らない「本人訴訟」だ。本人訴訟とは、弁護士など代理人を立てず、当事者本人が相手を訴えること。その件数は年間、7万件以上にもなるという。勤務先に未払いの残業代を求めて自分で裁判を起こした人は、弁護士に依頼するとその都度15万円かかってしまうことから、本人訴訟を決断。あれこれ調べて裁判に臨んだ結果、法律の素人ながら430万円の和解という、実質的な大勝利となった。