【WWE】RAW（12月16日・日本時間17日／マサチューセッツ・ボストン）
アクロバティックな合体技で注目を集める女子レスラーが、シングル戦でもその身体能力を遺憾なく発揮。3人で争う変則マッチで、自身の体を鋭く回転させながら相手選手2人をまとめて竜巻クロスボディで駆逐するひと幕があった。
WWE「RAW」で、新設の女子インターコンチネンタル王座を争うトーナメントが開催され、ケイデン・カーター、ゾーイ・スターク、ラケル・ロドリゲスの3人によるトリプルスレッド予選が行われた。奇抜な合体プレーで知られるタッグ職人ケイデンが、シングルでも横回転するプランチャという斬新な飛び技を披露。ファンからも「キレキレ」「回転すご」とどよめきが起きた。
女子戦線の激戦化を受け2ブランド同時に新設の女子タイトルが設立され、主要な女子スーパースター全員にチャンスが巡ってきた。普段はタッグ戦線で活躍しているケイデンもシングルプレイヤーとして参戦。タッグ戦でみせる切れ味鋭い動きは健在だった。
寡黙な”デカ女用心棒”ことラケルのパワーに翻弄されるケイデンだったが、手始めにゾーイの片腕を掴んでロープに駆けのぼると、スプリングボードからラケルの首に飛びつきヘッドシザース。さらに場外に落ちたゾーイとラケルへ助走をつけてダイブ、高速で横にきりもみ回転しながらプランチャを放つ「トルニージョ」を炸裂させた。
メキシコのルチャ・リブレではリング内でトップロープから高速横回転してクロスボディのトルニージョが定番だが、その応用編ともいえる場外へのダイブ。ロープの隙間を抜けてからドンピシャで着弾し二人は大の字。ファンからも「動きがいいな」「これは痛そう」「キレキレ」「回転すっご」と驚きの声があがった。
元女子タッグ王者で普段はカタナ・チャンスとのタッグチームで知られるケイデン。”キン肉マン”や”キャプテン翼”にたとえられるアクロバティックな異次元の合体技はもっぱら元体操選手のカタナが担当しているが、この日は普段はサポート役のケイデンも同等のハイフライヤーぶりを披露。 試合は混乱に乗じてゾーイが一瞬の隙をつきフィニッシャー「Z-360」でカウントスリーを奪取。惜しくも敗れたケイデンだが、普段タッグ戦ではみられないシングルプレイヤーとしての実力をアピールした。（ABEMA／WWE『RAW』）
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