「渋谷事変」で七海建人(CV:津田健次郎)ファンの涙腺が崩壊したのは、その最期が壮絶だったからだけではない。誰よりも正義感が強く情に厚い七海が、最後の瞬間まで虎杖悠仁(CV:榎木淳弥)を気遣う姿を見せてくれたからだ。そしてそのときの七海の表情は、これまでにないほど穏やかだった。
 呪術師たちと呪詛師・呪霊たちが多くの人を巻き込んで大規模な戦闘を繰り広げた「渋谷事変」。七海建人の体は激闘に次ぐ激闘で満身創痍だった。そんな状態でありながら、改造人間たちに立ち向かう七海。しかしその精神は限界寸前で、戦いながらも「疲れた……疲れたな。そう、疲れたんだ。もう十分やったさ」と意識が朦朧とするなど、もはやすべてにおいてギリギリの状態だった。