先日、美容外科の女性医師が、解剖台に並んでいる多くの献体、つまり人間の遺体の前で写真を撮影したとして、これが炎上した。献体にはモザイクがかかっていたとはいえ、笑顔のマークやピースサインをしている女性も映っていたことから、倫理観が問われるとして、大きな物議にもなった。
 そもそも献体とは、医学や歯学の研究、教育、発展に役立ててほしいと自分の遺体を無条件、無報酬で提供すること。日本ではホルマリン漬けになっている献体を解剖するケースが多いといい“新鮮な遺体”を解剖するには海外に出向かなければならず、また新鮮な遺体と、そうでないものとでは、やはり得られる経験にも大きな差が出るという。