午後4時、オオンさんが連れて行ってくれたのは、山の頂上にたたずむ寺院。オオンさんが毎日通っているというこの寺院で、ひと際注目を集めたのが、冒頭で触れたワイルド住職だった。「お邪魔します」とお堂に入ったプジョルジョDは、住職の姿を一目見るなり「初めて見た。グラサン住職」と驚愕。肩には大きめのタトゥーも入っており、スタジオメンバーからも「ええ〜!」「いかつ!」などと驚きの声が相次いで上がった。そんななか東野は、住職がかけていたサングラスのデザインに注目。「ティアドロップ型のサングラス」と、レンズがしずくのような形をしたディアドロップ型だと指摘した。
さらにその後、住職の口元がアップで映ると、何かを噛んでいる模様。住職が口に含んでいたのは、ヤシ科の植物・ビンロウジの実と石灰を、桑の葉で包んで作られる「キンマ」で、噛みタバコに似た嗜好品だ。キンマはこの地域で広く普及しているようで、プジョルジョDが密着したオオンさんも四六時中キンマを噛んでおり、「キンマするとお母さんに包まれているよう。夜はよく眠れるし、昼はよく動けるし。こればっかりはやめられないね」と話していた。しかし、キンマは発がん性物質を含み、中毒性が極めて高いことから、WHOは使用に対して警告文を発表している。
そのようなキンマを住職が嗜んでいる映像は、日本人の感覚からすると驚きを覚えるが、これにはある理由があった。実は半年前に、この寺院もミャンマー軍による爆撃を受けており、その恐怖から逃れるため、住職たちもキンマを使用しているのだと説明されていた。
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