南海トラフ地震“関連なし”もリスクは変わらず…宮崎 最大震度5弱から一夜
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宮崎市などで震度5弱を観測した13日夜の地震。ベッドから女性が転倒するなど、宮崎、鹿児島、大分で3人が、けがをしました。

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一夜明け、宮崎市内では、破損した水道管から漏れた水が道路にあふれ出しました。住宅2棟で、断水が起きました。

宮崎市上下水道局・福永唯志主任技師
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宮崎市上下水道局・福永唯志主任技師                                         「(Q.今後、被害が明らかになる可能性は?)十分あります。水道管が古い箇所に関しては、衝撃に弱くなっているので」

宮崎市内の酒店では、対策をしていましたが被害が出ました。

酒乃しがらき・信楽吏一郎さん                                             「クリアケースの硬いもので対策していたんですけど、これでも隙間とか、弱いところから落ちたりした」

同じ日向灘を震源にして、相次ぐ地震。頭をよぎるのは、南海トラフ巨大地震への不安です。

酒乃しがらき・信楽吏一郎 さん
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酒乃しがらき・信楽吏一郎 さん                                              「これからどうなるんだろうというのはありました。さらに強くなるんじゃないかという危機感はありました」

避難した人                                                      「やっぱり怖いですね。ちょっと気持ちが悪い」

気象庁
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気象庁は、13日夜、『南海トラフ地震臨時情報(調査中)』を発表し、巨大地震が起こる可能性を調査しました。

気象庁
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南海トラフ地震との関連は、『モーメントマグニチュード』という、岩盤のずれを基に計算することで地震の規模をより正確に表す指標で測られます。モーメントマグニチュードが7以上になるなどすると、巨大地震への注意が呼びかけられますが、気象庁は、今回の地震と南海トラフ地震に関連はないと結論づけました。

南海トラフ地震評価検討会・平田直会長
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南海トラフ地震評価検討会・平田直会長                                        「モーメントマグニチュードが6.7ということで、基準であるモーメントマグニチュード7.0には至らなかった。それよりも小さかったということで『巨大地震注意』を出す基準には達していなかった。6.7と7.0は、大して違わないと思われるかもしれませんが、地震によって発生する、放出されるエネルギーで言えば、3倍ぐらいは違いますので、基準の地震よりも、十分小さかったと言える」

ただ、13日の余震は、まだ続いていて、気象庁は、今後1週間程度は、同じ規模の地震への注意が必要としています。

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