「月刊アフタヌーン」で連載中の漫画『メダリスト』。フィギュアスケートの世界に憧れを抱く少女・結束いのり(ゆいつか いのり)とスケーターとして挫折した青年・明浦路司(あけうらじ つかさ)がタッグを組んでメダリストを目指すストーリーです。
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2023年5月にTVアニメ化が発表され、2025年1月から放送中。明浦路司役の声優は『【推しの子】』のアクア役で知られる大塚剛央(おおつか たけお)さん、結束いのり役は『アイドルマスター シンデレラガールズ(デレマス)』の龍崎薫役などの春瀬なつみ(はるせ なつみ)さんが演じます。
この記事では『メダリスト』の作者・つるまいかだ氏についてまとめました。
目次
- 『メダリスト』とは?
- 『メダリスト』の作者・つるまいかだ氏のプロフィール
- 『メダリスト』の作者・つるまいかだ氏の受賞歴
- つるまいかだ氏の過去作のタイトルは?
- つるまいかだ氏が語った『メダリスト』の制作秘話
- X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSはやっている?
- まとめ
『メダリスト』とは?
アイスダンスで全日本選手権に出場した明浦路司は、パートナーだった高峰瞳(たかみね ひとみ)からフィギュアスケートクラブ「ルクス東山FSC」のコーチを打診されますが、自分にはコーチを引き受ける実力はないと考えて断ろうとしていました。
そんな中、フィギュアスケートに興味を抱く小学5年生の少女・結束いのりが母親と共に訪ねてきます。いのりはスケートを習いたい気持ちを抱きながらも、母親から反対されていました。
リンクへの執念を秘めたいのりに突き動かされ、司はコーチを引き受けることになります。それまで独学でスケートを練習していたいのりは、司の指導によって才能を開花させていきます。
つるまいかだ氏が「月刊アフタヌーン」で連載している漫画で、アニメ化もされています。江坂純(えさか じゅん)氏によるノベライズ版も刊行中です。
『メダリスト』の作者・つるまいかだ氏のプロフィール
『メダリスト』の作者・つるまいかだ氏は、愛知県出身の漫画家です。幼い頃から絵を描くことが好きで、小学校の頃に『鋼の錬金術師』にハマって漫画を描いたこともあるとのことです。本格的に漫画を描くようになったのは大学生の時で、つるま氏はイラストレーターや画家を目指していましたが、大学の友人達が漫画を描いていて影響されたと語っています。
大学生の頃には自身のWEBサイトを作成して、漫画を公開していました。小さなサイトだったとのことですが、読者からのコメントが付くようになると、作品のクオリティを気にするようになり、何度も描き直していたため、大学生活の間は完成しない漫画を描き続けていたと話しています。就職して会社員として働いていた期間があることも明かしています。
作品を完結させることを目指したつるま氏は、剣道部の男子学生をテーマにした4コマ漫画『鳴きヤミ.』を同人誌として制作し、オリジナル作品だけを扱う同人誌即売会「COMITIA123」で発表します。
「COMITIA123」内で開催されている講談社の3誌合同の漫画賞「即日新人賞 in COMITIA123(2018年)」に『鳴きヤミ.』をエントリーしたところ、「月刊アフタヌーン」編集部が選ぶ優秀賞を受賞しました。
「即日新人賞」で優秀賞を受賞したことで担当編集がつき、また受賞したことがきっかけで漫画家を目指そうと思うようになり会社を辞めたとのことです。そこから約2年ほどして編集部のネーム会議に『メダリスト』1話と2話のネームを提出しました。
そして、2020年5月25日発売のアフタヌーン7月号から『メダリスト』の連載が開始され、『メダリスト』がつるま氏のデビュー作となります。
性格や尊敬している漫画家
結束いのり役の声優・春瀬なつみさんとの対談にて、つるま氏は尊敬している漫画家として『鋼の錬金術師』の作者・荒川弘(あらかわ ひろむ)氏の名前を挙げました。会ったことはないながらも「勝手に師匠のように尊敬しています」「『鋼の錬金術師』のような漫画が描けたらすごい幸せだなと思って。道のりは遠いと思うんですけど、そうなれるように目指しています」と答えています。
つるま氏は自分は見張られていないとサボってしまう性格なので、なるべく担当編集の近くでネームを描いていると明かしました。担当編集がいつ現れてもおかしくない場所で作業することで集中するためとのことです。
性別や年齢は?顔出しはしている?
2025年1月時点では、つるま氏はインタビューなどでも顔出しはしておらず、年齢なども公表していません。
性別に関しても明かされていませんが、ネットでは漫画の作風などから女性ではないかと噂されています。
『メダリスト』の作者・つるまいかだ氏の受賞歴
同人誌『鳴きヤミ.』が講談社の漫画賞「即日新人賞 in COMITIA123」で優秀賞を受賞しました。
商業デビュー作となる『メダリスト』は、「次にくるマンガ大賞2022」でコミックス部門第1位。「第68回小学館漫画賞(2022年度)」で一般向け部門受賞し、2024年には「第48回講談社漫画賞」では総合部門受賞を受賞しています。
また、『メダリスト』の主人公・結束いのりは、読者からの推薦をもとに漫画のキャラクターを讃える「マガデミー賞2022」の主演女優賞を受賞しました。
つるまいかだ氏の過去作のタイトルは?
『メダリスト』がつるま氏のデビュー作です。2025年1月時点では『メダリスト』以外のつるま氏の作品としては、『鳴きヤミ.』と『女神になんてなれない』の2冊の同人誌があります。
『鳴きヤミ.』と『女神になんてなれない』は同人誌として発表されたため現時点では入手は困難です。しかしながら、まれに過去の作品や読み切りを収録した作品集が発売されたり、コミックスの巻末におまけ漫画として過去作が収録されるケースもあります。『鳴きヤミ.』と『女神になんてなれない』に関しても、今後何かしらの媒体に掲載される……という可能性も考えられます。
つるまいかだ氏が語った『メダリスト』の制作秘話
つるま氏は『メダリスト』を制作するきっかけとして、フィギュア王国とも呼ばれている愛知県出身であることが大きいとインタビューで語りました。
フィギュアスケートは多くの人がテレビで見たことがある親しみのあるスポーツでありながら、どのようにしてテレビに映るまでの姿になったのかが想像できなかったため、選手達がどんな過程を経て技術を会得したのかなどを知りたい人もいるだろうと感じて、フィギュアスケートの漫画を描きたいと思ったと答えています。
つるま氏はフィギュアスケートをテーマにした作品を描こうと決めると、すぐにフィギュアスケートの取材をして、実際にフィギュア教室にも習いにいったとのことです。
元々『メダリスト』は「アフタヌーン」が主催する新人賞「四季賞」に出す読み切り漫画の予定でしたが、担当編集にネームを提出したところ連載会議にかけることになり、連載が決定したと明かしています。
『メダリスト』の登場キャラクターで参考にした実在の選手はいないとのことで、実在する選手をモデルにしてしまうと、ストーリーの中での勝ち負けによってモデルにした選手に迷惑をかける恐れがあるからだと話しています。
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSはやっている?
2025年1月時点では、つるま氏個人のXやインスタなどのSNSアカウントはありません。つるま氏個人のアカウントではありませんが、漫画『メダリスト』のXでは、つるま氏のコメントやイラストが投稿されることがあります。
漫画『メダリスト』のXのフォロワーが1万人を突破した際には、いのりと司のイラストに「10000フォロワーありがとうございます!!やった〜!!」とコメントが書かれた画像を投稿。 2024年12月25日には「メリークリスマスです!」とコメントし、クリスマスらしい服を着たいのりのイラストが投稿されました。
まとめ
『メダリスト』の作者・つるまいかだ氏は、愛知県出身の漫画家です。『メダリスト』がデビュー作で、「次にくるマンガ大賞2022」ではコミックス部門第1位に選ばれました。また「第68回小学館漫画賞」で一般向け部門受賞、「第48回講談社漫画賞」では総合部門受賞を受賞しています。
つるま氏は尊敬している漫画家として『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』などの作者・荒川弘(あらかわ ひろむ)氏の名前を挙げています。
(C)つるまいかだ/講談社