そこで、近所を回って迷惑度をチェック。しかし、依頼者の思いとは裏腹に、「太鼓の音!全然迷惑じゃないです」「騒音は大丈夫」とみんなが口を揃える。
全員が納得のいく落としどころを探るべく兵庫県へ。そこは、息子がYouTubeでお気に入りの小池陽人さんがいる須磨寺だった。憧れの人と太鼓の迫力に、息子は「本物や…」と感動し、寺の太鼓を叩かせてもらえるサプライズも。
事の顛末を小池さんに伝えると、「仏教は仏様の教えなんだけれども、相手の立場に立つ心を持とうという教えがある。自分の太鼓で迷惑してしまうんだとわかれば、少し抑える」とのありがたい“説教”と、「太鼓じゃなく枕、座布団を叩いたらいいんじゃないかな。それで練習してたから」とのアドバイスがなされる。
これに息子は「朝のお勤めの時は枕にして、夕方のお勤めは太鼓にする。小池さんがそう言うならする」と返答。依頼者も「それなら練習もできて、騒音も最低限で済むのでは」と、両者が納得する落とし所が見つかったようだった。
さらに、息子は「高校を出たら高野山大学に行く。それやったら須磨寺のお坊さんではなく、根来寺(和歌山)のほう」と将来の展望を話したが、須磨寺ではないことへのツッコミの声があがると、「やっぱり須磨寺」と訂正していた。

