【リーグアン】パリSG 1-1 スタッド・ランス(日本時間1月26日/パルク・デ・プランス)
完全に手玉にとった。スタッド・ランスのFW伊東純也が、パリ・サンジェルマン(PSG)の3選手に囲まれた状態から巧みなドリブルと軽やかな身のこなしでプレスを完全に回避。卓越した技術に、放送席とファンが驚愕した。
“イナズマ純也”がスピードではなくテクニックでスーパープレーをしたのが、PSG戦の9分だ。ゴールレスの中、スタッド・ランスは自陣にブロックを組んで敵の攻撃に対応すると、右サイドから内側に絞った伊東がボール奪取に成功。PSGのMFファビアン・ルイスからボールを絡め取った。
すると、PSGが鋭いネガティブ。トランジション(攻撃から守備の切り替え)を発動させ、伊東のボールをすぐに奪い返しにきた。ボールを失ったスペイン代表のファビアン・ルイスだけではなく、韓国代表のMFイ・ガンイン、ポルトガル代表のDFヌーノ・メンデスの3選手が日本代表ドリブラーに襲い掛かってくる。
しかし、伊東が非凡な能力を発揮する。瞬く間に相手3選手に囲まれた状況だったが、右斜めに持ち運んでから右足アウトサイドでの小回りターンでメンデスをいなし、迫りくるガンインは足裏で引く急停止でかわす。その直後に右の足裏でボールを左方向に転がし、奪いに来たファビアン・ルイスの足を避けた。右足を自由自在に操る身体操作と、囲んできた3選手と瞬間的に1対1になるようなコース取りで、PSGの強みであるカウンタープレスを1人で無効化させたのだ。
流れるようなプレーを目の当たりにした解説の中山淳氏は「うまい」と感嘆の声を漏らし、「今のはスーパーでしたね」と吐露。実況の西達彦氏は「このプレスバックが今のパリは強いんですが、そこを掻いくぐっていきましたね」と伝えている。
各国代表選手を3人同時に一網打尽にした伊東のプレーには、ファンもSNS上で反応。「なんだ今のプレーは!?」「パリ相手でもさすが」「今のうますぎだろ」「スーパーなボール捌き」「PSG破壊したわ」「純也のボールキープがえぐい」と驚きの声を漏らしていた。
その後、スタッド・ランスは47分に先制を許すも、56分に伊東のチャンスメイクからFW中村敬斗のスーパーゴールで追いつき、首位を独走するPSGから貴重な勝点1をゲットした。また、今冬に柏レイソルからスタッド・ランスに加入したDF関根大輝も、90+3分に伊東との交代でデビューを飾っている。
(ABEMA de DAZN/リーグアン)





