【セリエA】ミラン 3-2 パルマ(日本時間1月26日/サン・シーロ)
まさに鬼の形相だった。ミランのセルジオ・コンセイソン監督が、パルマとの試合後に激昂。DFダビデ・カラブリアに激しく強めった。
セリエA22節でミランは、昇格組で戦力的には見劣りするはずのパルマに苦戦。最終的に後半アディショナルタイムの2ゴールでなんとか勝利したものの、全体的には納得できない内容だった。
S・コンセイソン監督も様々な意味でフラストレーションを溜めていたようで、試合が終わるとピッチを走ってカラブリア(この日はスタメンで77分までプレー)の下へ。明らかに激怒しながら近距離で何やら言葉を発すると、カラブリアも負けじと言い返し、口論に発展してしまった。
MFユスフ・フォファナなど選手たちやスタッフが慌てて割って入って引き剥がされたものの、S・コンセイソン監督は怒りが収まらず何なら大声で叫び続ける。その一部始終はしっかりカメラに抑えられ、中継映像にも流れていたのだった。
S・コンセイソンが激怒した理由について現地紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、「カラブリアは交代に不満を持ち、ベンチ前で広告看板と水が入ったボトルを蹴った。コンセイソンはこれに怒っていた。乱暴な言葉が飛び交った。フォファナたちの介入で物理的な衝突は避けられた」と報じている。
S・コンセイソンはパウロ・フォンセカ前解任を受けて、昨年12月30日にミラン指揮官に就任。ポルトガル代表のウイングだった現役時代と同じく熱い性格で知られ、ポルト監督時代の2019年には日本代表MFの中島翔哉(現浦和レッズ)を公衆の面前で激しく叱責したことでも知られる。
そのため日本のSNSでは、「ブチギレ相手カラブリアだったんかい」「大揉めしてる」「日本人は、皆既視感…笑」「試合後の口論はびっくり」「ターゲットはカラブリアか」「なにで喧嘩してんだ」「アドレナリンが出ているとはいえ頭を冷やせ」「コンセイソンは中島翔哉のときも試合後にキレてたしたぶんカラブリアの態度が気に喰わなかったのかもな」など様々な反響が出ている。
ただ、試合後にはお互いに謝罪と解決を強調。『Milan News.it』などによれば、S・コンセイソンは「最後にもう少しアドレナリンが出てしまった。私は言葉が多すぎたかもしれない。サッカーのピッチは教会ではないし、よくあることだ」、カラブリアは「2人の間で誤解があった。アドレナリンが出ていたし、僕らは問題を解決した。サッカーではよくあることだ」とコメントしている。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





