米FOXニュースのインタビューで「金正恩と俺は仲がいい。彼は賢い男だ」と語ったトランプ大統領。
テレビ朝日外報部デスクの中丸徹氏は、トランプ氏が別のインタビューで北朝鮮のことを「核保有国だ」と語っていたことについて、「これは絶対にアメリカが認めてこなかった」と指摘。
第二次世界大戦後、アメリカ、ソ連、中国、イギリス、フランスによる核不拡散条約(NPT)で「核はこの5カ国しか持っちゃダメだよ、そのかわり他に持たせないという枠組みでやってきた。しかし、北朝鮮もインドもイスラエルもパキスタンも、事実上持っていると言われながらも認めてこなかったが、正直枠組みがうまくいってない」と指摘。
「世界の平和は5カ国で責任を持ってやるという約束だったのに、そのなかにいるロシア自体が核を使って、いまウクライナやヨーロッパを脅かしているという状態になっている。戦後のNPTという核体制がうまくいってないのに、北朝鮮が核をほぼ持っていることは明らかなのに、認めずにこのままやれるのか、北朝鮮を抑え込めるのかという不安がワシントンにある」と説明。
中丸氏は「トランプ氏の発言からすると、金正恩総書記に対して『核保有国として認めるから、この約束をしろ』といったことが行われる可能性がある」と分析。
「これは未知の領域なので、それがどうなるのか」としつつ、「当然韓国も日本も多大な影響を受ける。トランプ氏がどこまで考えてそういう発言をしているのかはわからない。北朝鮮が非常にプラスになるような結末になる可能性もある」と警鐘を鳴らし、「金正恩氏とトランプ氏がもし会うとすると、かなり大きなことが起きる気がする」と語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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