【FWD Insurance Chinese New Year Cup 2025】世界選抜 3-3 [PK:6ー5] 香港選抜(日本時間2月1日/香港スタジアム)
往年の名選手が色褪せないテクニックを見せつけた。世界選抜の一員としてプレーしたMFライアン・ギグス(51歳)が、MFエデン・アザールからのヒールパスを受けとると、ノールックシュートで同点弾。誰も反応できない予測不可能なゴラッソにはファンも歓喜の声を挙げた。
日本時間2月1日、サッカー国際試合「FWD Insurance Chinese New Year Cup 2025」が香港で行われ、かつて世界各国の代表や欧州主要リーグでその名を馳せた名選手たちが世界選抜として香港選抜と対戦した。
注目のシーンは世界選抜が0-1で1点を追いかける38分、左サイドのボール奪取から相手を切り崩して同点ゴールを生み出した場面だ。まずはMFポール・スコールズの守備からチャンスは始まった。
マンチェスター・ユナイテッドでキャリアを過ごしたワンクラブマンは、香港選抜のドリブル突破を完璧に読み切ってボールを奪うことに成功。すぐさま縦パスを送る。これをボックス手前で受け取ったアザールは、巧みなボールタッチで一気にボックス内へと侵入してゴール方向へと向かっていく。すると、相手2人を引きつけたのち、超絶的なヒールパスを選択。これに反応したのがギグスだ。
スコールズと共にマンチェスター・Uの歴史を築いたワンクラブマンは、名ウインガーの輝きを感じさせる動きでボックス内にオーバーラップして、ポケットの位置でアザールのパスに追いついた。そして、相手DFが寄せてくるタイミングを見計らうと、思わぬ方向へとボールを蹴り出す。それは、まさかのゴールへ向かうシュートだった。
中央へクロスを上げるような顔の向きからノールックシュートは、香港選抜の守備陣、そして中に詰めていた世界選抜のMFダビド・シルバとFWディエゴ・フォルランを完全に騙し、GKのニアを難なく抜いてみせたのだ。ABEMAの中継で解説を務めた槙野智章氏と、この日が初解説となった柿谷曜一朗氏も思わず「全然違うところ向いてる!」と大興奮。誰も予測できないようなフィニッシュワークでゴールを陥れた瞬間だった。
スコールズの守備、アザールのヒールパス、そしてギグスのノールックシュート。レジェンドたちの神技の応酬によって生まれた同点弾にはファンも大興奮。ABEMAのコメント欄では、「ギグスうめぇ!」「ギグス最高すぎる」とゴールを決めた51歳の名選手を絶賛すると共に、「技術は錆び付かないな」「スコールズ・アザール・ギグスの流れ」「アザールのヒールパス上手すぎる」など、世界を席巻した選手たちが生み出したゴールシーンに熱狂していた。
なお、試合はその後2-3と香港選抜がリードする中、後半からピッチに立った元日本代表MFの本田圭佑の左足クロスが起点となって、MFルイス・ガルシアのゴールで世界選抜が同点に追いつきPK戦へ。世界選抜が本田を含む6人連続で成功し、最後は香港選抜をシャットアウトしてPKスコア6-5で勝利を収めた。
(ABEMA/FWD Insurance Chinese New Year Cup 2025)