【写真・画像】70代男性が行方不明…八潮の道路陥没現場で見た救出作業の困難さ 専門家が言及「スロープでの救出が最善」 1枚目
【映像】巨大陥没からトラックを引き上げる衝撃映像
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 埼玉県・八潮市で発生した道路陥没事故で、いまだ転落した70代のトラック運転手の救出はされておらず、一刻も早い救出が求められている。

【映像】巨大陥没からトラックを引き上げる衝撃映像

 1月28日午前9時50分ごろ、「道路が陥没してダンプカーのようなものが落ちている」と通報があった。同日昼ごろ、救助活動中に隊員が負傷し、午後11時ごろにはトラックの引き上げ作業でワイヤーが切れてしまった。1月29日午前1時ごろ、荷台部分を引き上げるも新たに陥没し、看板や電柱も陥没した。そして1月30日午前2時ごろ、2つの穴がつながり1つの巨大な穴となった。同日、穴に溜まった水を抜き、救助用のスロープ作りを開始。2月1日昼ごろにスロープが完成した。

 運転手は当初呼びかけに応じていたというが、事故発生から4時間余り経った午後1時ごろ応答が途絶えてしまった。運転手は下水管の中に落ちてしまったのではと危惧されている。

 2月1日の夜には本格的な救出作業が行われるはずだったが、消防によると水の影響で危険性が高まったことから、作業は一旦中断された。なぜもっと早く救出作業ができなかったのか。そして救出方法は“スロープ”が有効なのだろうか。地盤システム研究所の近久博志所長は「この方法が今考えられる中で最適な方法」と語る。

「穴を広げる話ではなく、トラックの中の方を救出することが大前提。広がろうが、一番先に救出できる方法ということで、地上から引き上げた。助けるために中に入った人が二次災害を受ける可能性もある。重機を入れてそのままやった方が早いという意味ではわかりやすい」(近久氏)

 また、事件発生から2日後、2つ目の穴が陥没した。その後、それぞれの穴が拡大し、最終的には2つの穴が1つに、そして5日間で長さ40m、深さ15mの穴へと姿を変えた。近久氏は「日本でこの規模は稀なケース」と説明する。

「救助隊は(穴が)広がろうが何しようが、救出が先だと思っていると思う。救出した瞬間に対応が始まる。崩れないようにするとか、広がらないようにするために。今どうなっているかというと、だんだん広がっている穴の横から雨水がいっぱい流れ込んでいる。(雨水が)どんどん土を持っていき、また広がっていく。それをどうするかというと、水を流れ込まないようにするとか、コンクリートなどを敷いて水が流れ込まないようにすればいい」(近久氏)

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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