小さい頃のセイラさんが純粋無垢すぎる……。「機動戦士ガンダム」の中でも、凛として容姿端麗な女性キャラといえば、セイラ・マス(CV:井上瑤)の名を挙げるファンは多いだろう。彼女は敵軍であるジオン公国軍のシャア・アズナブル(CV:池田秀一)の実の妹だが、第31話ではシャアの回想に登場した幼少期のセイラがまるで「お兄ちゃん、だ~いすき!」とでも言わんばかりの姿で描かれているシーンがあった。
【映像】お兄ちゃん目線で見るセイラさん(17分39秒ごろ~)
地球連邦軍はホワイトベースを第13独立部隊として正規軍に組み込み、囮専門部隊としての役割を与えた。ホワイトベースは、ルナツーに向かうティアンム艦隊の目をジオン軍から逸らすため、艦隊の出発2時間前にジャブローを発った。
一方、シャアはホワイトベースが宇宙へ向かったことを知ると、ザンジバルで急いで追跡を開始。その進路からホワイトベースは囮であると察知するも、今背を向ければ自分たちが危険になると判断し、先制攻撃を決断した。
第30話でジャブローへ潜入するも作戦に失敗したシャアは、撤退の途中でセイラと鉢合わせると、その際「軍から身を引いてくれないか、アルテイシア」と呼びかけていた。このことが頭にあったのか、ホワイトベースの手慣れた戦い方を見たシャアは、セイラのことを気にしつつ「聡明で戦争を人一倍嫌っていたはずのアルテイシアが……再び宇宙戦艦に乗り込むなどあり得んな!」と決めつけていた。
とはいえ、やはりセイラが気がかりだったのだろう。艦隊の砲撃戦になるとシャアは「アルテイシア、乗っていないだろうな……」と、ホワイトベースに彼女が乗っていないことを願うような言葉を漏らした。
このときシャアの脳裏には幼い頃のセイラの映像が浮かんでいた。それは、まるで「お兄ちゃん、だ~いすき!」とでも言っているような、手を振りながら笑顔で追いかけてくるセイラの姿だった。シャアはジオン士官学校へ入学するためにサイド3へ旅立って以降、セイラと再会したのはジオン軍としてサイド7に侵攻したときだった。この回想はシャアの中にあった幼い頃のセイラの最後の記憶だったのかもしれない。もちろん、シャア目線で補正がかかっていた可能性も十分あるが……。
幼い頃のセイラの姿は、今の凛としたセイラからは想像できないほど無垢で可愛らしい、まさに“激レア”なシーンといえるだろう。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったものの、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。
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