【ベルギーリーグ】ユニオン・サンジロワーズ 2-1 シント=トロイデン(日本時間2月3日/スタッド・ジョゼフ・マリアン)
6人目のDFとも言える、守備範囲の広さだ。シント=トロイデンのGK小久保玲央ブライアンがボックス内を飛び出して40mをスプリントすると、センターサークル付近で見事クリア。ピンチの芽を摘んだ咄嗟の判断と足の速さを生かした好守に、ファンもSNS上で興奮している。
規格外のカバーリングを見せたのは、シント=トロイデンが第24節にユニオンと対戦した55分のことだ。0ー0で推移する中、シント=トロイデンが左サイドから前掛かりの陣形で攻め入るも、ボックス内に向かって蹴り込んだボールは相手DFケビン・マックアリスターにクリアされてしまう。すると、これがシント=トロイデンの5バックを構成する選手が誰もいないところに落ち、ユニオンのFWフラニョ・イヴァノヴィッチが鋭く反応していた。
シント=トロイデンのフィールドプレーヤーが完全に置き去りされ、イヴァノヴィッチに自陣センターサークル付近からの独走を許す。そう思った次の瞬間だった。画角の外から赤色が勢いよく飛び出してきた。シント=トロイデンのゴールマウスを守る小久保だ。193cmのゴールキーパーはボックス内を飛び出し、ゴールから約40m先を転がるボールのもとに誰よりも早く到着して豪快にクリア。優れた予測力と抜群のスピードで絶体絶命のピンチにつながりかねなかった危険度MAXのカウンターを潰した。
センターバックのようなカバーリングに、実況の原大悟氏は「小久保が出てきた。前半もありましたが良い飛び出しです」と伝え、ファンもSNS上で「小久保いい飛び出しじゃねえか」「飛び出しと冷静さはさすが」とコメント。フェリス・マッズ監督も拍手を送った。
好プレーを見せていた小久保だったが、60分にDFブルーノ・ゴドーがハンドで献上したPKと、90+6分にDF小川諒也が相手を倒して与えたPKをストップすることはできずに2失点。シント=トロイデンは負傷離脱中のDF谷口彰悟以外の日本人選手6人が出場したが、3試合ぶりの勝利とはならなかった。
(ABEMA de DAZN/ベルギーリーグ)
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