【フランス・カップ】ブルゴワン 0-0[PK 2-3]スタッド・ランス(日本時間2月7日/ピエール・ラジョン・スタジアム)
スタッド・ランスで先発デビューを飾ったDF関根大輝が、相手に強烈なスライディングをお見舞い。結果的には、これが海外挑戦後初のイエローカードを受けることになった。
注目のシーンは、スタッド・ランスがブルゴワンとアウェイで対戦したフランス・カップ『クープ・ドゥ・フランス』のラウンド16、57分のことだ。関根は、強度の高い守備で自身の存在価値を示すようなプレーを見せた。
ブルゴワンが自陣右サイドのスローインから攻撃を始めた場面だ。相手が推進力を出して中央を使おうとしたところで、関根が立ち塞がった。右サイドバックで先発出場した日本人DFは、FWジェラル・ボズクルトをマーク。この試合を前に4試合で5点を挙げている背番号10のエースが中央に動いてパスを受けると、マンツーマンディフェンスでピッチを横断しながら追いかけ、自由を与えない守備で追い込んでいった。
これにより、ボズクルトは右サイドのメフディ・ムジェツキーへのパスを選択。すると、関根は“二度追い”でそのまま背番号9にアプローチし、左足のスライディングでボール奪取を試みた。アフター気味の豪快タックルを見舞われたムジェツキーは大きな叫び声とともに吹き飛ばされピッチに倒れこんだが、プレーオンで流された。
しかしその後、両チームの選手に接触がありプレーが止まると、審判は改めて関根を呼びつけてイエローカードを提示。解説・中山淳氏は「ボールと関係なく体で行っちゃいましたね」とファウルの状況を説明した。
関根は、このイエローカード後、65分に交代。ファンは関根の初先発に際して、SNSで「関根くんデビューおめでとう!」「関根がんばれー」とエールを送っていたが、結果的には守備の選手として得点を許すことなくピッチを後にしたことで「まあ無失点やし」と、及第点といった様子のコメントも見られた。
関根がフランスリーグ挑戦後、初の警告を受けた試合は、結局ゴールレスのままPK戦へ。GKアレクサンドレ・オリエロが3本のPKストップを見せるなどかろうじてPKスコア3-2で勝利を収め、スタッド・ランスはベスト8進出を決めた。
(ABEMA de DAZN/フランス・カップ)