【ラ・リーガ】ソシエダ 2-1 エスパニョール(日本時間2月10日/アノエタ)
ソシエダの日本代表MF久保建英が、芸術的なスルーパスで守備網に風穴を開けた。左足のアウトサイドからインサイドに鋭く持ち替えて出したパスは、ディフェンダー2人をフリーズさせる絶品パスとなった。
日本時間2月10日にラ・リーガ第23節が行われ、ソシエダは本拠地にエスパニョールを迎えた。ベンチスタートとなった久保だったが、1ー1の同点で迎えた76分、この試合の先制ゴールを挙げていたFWジェラルド・ベッカーに変わって右のウイングに入った。
すると1点リードして迎えた90分、久保のテクニックが光る。右サイドでボールを持った久保に対して、エスパニョールはDFオマル・エル・ヒラリがマンマークにつき、MFアレックス・クラールがカバーに入るダブルチームで久保を封じにきた。
これに対してソシエダは、MFブライス・メンデスが一定の距離感を保ちながら久保をサポート。さらにMFジョン・アンデル・オラサガスティも、MFラファエル・バウザのマンマークを外しながら何度も動き直して、パスコースを作りだす。
久保も味方選手と何度かパス交換をしながら様子を伺う。そして再び右サイドでボールを受けると、対峙するエル・ヒラリを小刻みなステップで幻惑。カットインのコースを潰すようにクラールが詰めてきたタイミングで久保は、左足のアウトサイドでボール一個分だけ内側にコースを変えた。次の瞬間、今度は左足のインサイドでマークについた2人の間を通すスルーパスを配球。すると、ラファエル・バウザを引き剥がしたオラサガスティにぴたりと通った。
オラサガスティのグラウンダーのクロスはブロックされるも、こぼれ球に反応した久保がすかさずボレーシュートを狙う。これはうまく当たらずに枠外に飛んだが、久保を起点としたソシエダの連動した攻撃が作り出した決定機となった。
解説の森田泰史氏は「ダブルチームですが、ブライス・メンデスがあの距離感でサポートしてくれている。オラサガスティもいますし、3対3の同数。技術がある選手なので崩しましたね」と、久保、ブライス・メンデス・オラサガスティの関係性を称賛している。
またSNSでも「久保はこういうゆっくり周りを使うプレー続けたいね」「久保見てる所エロすぎ笑」「久保建英段違いで上手いわ」「久保の時間作ってのパスは芸術やわ」「久保くんいいパス通したなー」「ディフェンスはこれ騙されるんよなー」「ダブルチームできても関係なし」と称賛の声が多く見られた。
なお久保のプレーについて現地メディア『エル・デスマルケ』は「6」をつけ寸評では「ベッカーが先発したため、彼はスタメンに含まれておらず、後半から出場することとなった。ピッチにいる間、彼は何度か良いプレーを見せた」とまずまずの評価を受けている。
(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)