■“バレリーナ”就活生に「オデット(白鳥の湖)はどんな女性?」
白坂ゆき(株式会社CaSy 取締役 CHRO 兼 キャストエンゲージメントプロジェクトマネジャー):少し変わった質問かもしれません。オデット(『白鳥の湖』に登場する、悪魔の呪いによって白鳥に姿を変えられた王女)はどんな女性でしょうか
?そして、乃枝さんはどう表現しようとなさいましたか?
サートホフトリスタ:オデットはつらい経験をたくさんしている方かなと思ってまして。美しさの中にあるそのつらさを、体の動きだけではなく、表情や手足の先までしっかり意識を向けることで表現しようとしていました。
白坂:足のひびという大きな危機に際して、そのつらさがオデットを表現する上でどう生かされたかを聞きたかったのは、乃枝さんのするどさ、共感力や、分析力を知りたかったからです。
菊池誠晃(株式会社デジタルプラス 代表取締役社長):これまでの経験を生かして、10年後どのような女性になっていたいですか?
サートホフトリスタ:私は英語力がネイティブレベルで使えるので、グローバルな環境で、日本と世界の架け橋になれるような存在になりたいと思っています。10年後には、方向性を決める立場だったり、リーダーにつけるような女性として活躍できたらうれしいと思っています。
西本茉由(ロート製薬株式会社 人事総務部人事2グループ):(足に)ひびが入って、挫折しそうだったと思うんですけど。それを乗り越えようと思えた原動力があればお聞きしたいです。
サートホフトリスタ:実はコミュニケーションに苦手意識があるんですけど。体を動かしてダンスで表現することが私の唯一の表現方法になっていたので、それを失いたくないというのと。せっかくのオーディションを通して、主役として選ばれた機会だったので、その機会を失わずに、自分の努力を発揮したいと思っていたので、そこが原動力になったのかなと思います。
広沢達明(不二製油株式会社 取締役 営業部門長兼東京支社長):世界の架け橋になりたい、リーダーになりたいというお話がありましたけど。そのためには人間力がいると思うんですね。人間力向上のために、何が必要だと思いますか?
サートホフトリスタ:コミュニケーションや、いろいろと挑戦する機会が必要かなと思ってまして。何か手を出してみたら、意外とやり遂げることができるっていうのもわかったので挑戦……すみません、まとまらなくて。
広沢:僕の中でサートホフトリスタさんは、ケガをして、それを乗り越えていったことが、人間力につながると思ってるんです。弊社が求めているのは、失敗を楽しめる人材。すごくマッチングすると感じたので、そういう聞き方をさせていただきました。
■「しっかりと職場環境を与えれば伸びていく」
