【AFC U20アジアカップ】U-20日本代表 2－2 U-20シリア代表（日本時間2月17日／龍華カルチャー・アンド・スポーツセンター・スタジアム）
スーパープレーが飛び出した。U-20日本代表のMF大関友翔（川崎フロンターレ）が浮き球を左足のダイレクトボレーでゴール右隅に決めた。密集地で披露したテクニカルなゴールを、解説を務めた元日本代表の司令塔が絶賛している。
日本時間2月17日、中国で開催中のAFC U20アジアカップでU-20日本代表は、グループステージ第2節でU-20シリア代表と対戦。1点ビハインドだった24分、日本のナンバー10がゴラッソを決めた。
右サイドからのクロスから敵陣のゴール前は混戦状態に。 大関はペナルティースポットにポジションを取り、ボックス内に高く上がるボールの行方を追う。細かなステップを踏み、いつでも次のプレーができるように準備を整えていた。
すると、MF小倉幸成（法政大）が相手と競り合い、ボールがこぼれると、大関はこれに鋭く反応。ボールの落下地点に入り、利き足ではない左足を縦に振り、落ち際をダイレクトボレーで叩く。ボールをしっかりとミートさせてゴール右下隅に突き刺した。
ゴール前は両選手が入り乱れ、カオスとも言える状態だった。それでも背番号10が卓越したテクニックでネットを揺らし、同点ゴールを決めてみせたのだ。この一撃にシリアのGKマクシム・サラフは一歩も動くことができず、味方に怒りを露わにし、その後に思わず頭を抱えて落胆していた。
スタジアム騒然の一撃に解説を務めた柏木陽介氏は、「上手いですね。こういうボールをちゃんとミートするのは難しいんですけど、落ち着いていた。おそらく自分の中でボールがこぼれてくるイメージがあったのではないでしょうか」と、冷静さと技術を大絶賛した。
川崎のアカデミーで育ち、レジェンド中村憲剛の後継者としても期待される技巧派MFが決めた起死回生の一撃には、日本のサッカーファンもSNSで反応。「シュートうめええ」「素晴らしい反応力！」「同点に追いつくあの瞬間は鳥肌！」「ゴール感覚磨かれてる」「うまい！」「しっかりと足を引いてのボレー」など褒め称えるコメントが寄せられていた。
日本はこれで勢い付くかと思われたが、32分にシリア10番のMFアハマド・スーフィに理不尽なゴラッソを叩き込まれて再び劣勢に。しかし、85分に途中出場のFW高岡伶颯（日章学園高→サウサンプトン移籍内定）が同点ゴールを決め、2－2で試合終了。かろうじて勝点1をもぎ取った。
2試合を終えた段階でグループDの順位は、1位が韓国（勝点6）、2位が日本（勝点4）、3位がシリア（勝点1）、4位がタイ（勝点0）。2月20日の第3節・日韓戦は1位突破をかけた戦いになる。
（ABEMA de DAZN／AFC U20アジアカップ）
【AFC U20アジアカップ】
2025年2月12日から3月1日まで中国で開催。グループステージは16チームがグループAからグループDに分かれて戦い、各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する。準決勝に進出した上位4か国が、2025 FIFA U-20ワールドカップ（チリ開催）の出場権を獲得する。日本は前回の2023年大会で準決勝敗退、今大会は2016年大会以来となる優勝を狙う。
