【セリエA】パルマ 0-1 ローマ(日本時間2月17日/エンニオ・タルディーニ)
「人生であんなセーブは見たことがない」。ローマのDFアナス・サラー=エディンが、パルマのGK鈴木彩艶のライン上セーブに驚愕した。
日本時間2月17日に鈴木が所属するパルマは、ローマと対戦。前半に退場者を出した上に直後のFKで失点する難しい試合となった中でも、日本代表GKは集中してゴール前を守った。
パルマが0ー1と追いかける展開で迎えた51分には、文字通りのスーパーセーブ。ローマのFWマティアス・スーレが右サイドから強引に仕掛けてボックス内に進入すると、最後は得意の左足でシュートを放った。
このシュートも悪くなかったが、GK鈴木がコースを限定していた上に素晴らしい反射神経でファインセーブ。そのこぼれ球がサラー=エディンの前にこぼれて無人のゴールに流しこむと思われたが、日本代表GKは素早いリカバリーでボールをライン上ギリギリで掻き出して、絶体絶命のピンチに追加点を許さなかった。SNSでは「すごすぎ」「ザイオンの1mm」「人間やめはじめた」など大反響となった。
今冬にトゥベンテからローマに加入し、この試合がセリエAデビュー戦だった左SBのサラー=エディンは、試合後にこの件についてコメント。現地メディア『Parma live』によれば、記者に「鈴木の奇跡的なセーブだった?」と問われると、「後半にゴールを逃したのは残念。人生であんなセーブは見たことがない」と、自らの決定機を防いだ鈴木のシュートストップに驚いた様子だった。
また、パルマのファビオ・ペッキア監督も、16本のシュートを浴びながらFKからの1失点に抑えた鈴木のパフォーマンスを称賛。「試合をキープした彩艶を祝福したい。若手には何よりも自信が必要だが、こうしたプレーは自尊心を高めるものになるね」と、若き守護神の成長に手応えを感じていた。
しかし、0-1で敗れたパルマはこれで年明け7試合未勝利(2分5敗)と泥沼で、順位も降格圏の18位。ペッキア監督は日本時間の2月18日に解任されている。後任はまだ未定だが、2月22日にはホームでのボローニャ戦が控えている。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





