【セリエA】パルマ 0-1 ローマ(日本時間2月17日/エンニオ・タルディーニ)
なんという強肩ぶりなのか――。パルマのGK鈴木彩艶が、自陣ゴール前でクロスをキャッチすると、キックではなく、スローイングで速攻を狙った。ボールはハーフウェーラインを超えて約40mも飛んでいき、ファンも仰天している。
日本代表GKは毎試合のように飛距離が出るキックで攻撃の起点となっているが、パルマがローマと対戦したセリエA第25節の40分には、スローイングでも存在感を見せつけた。
ローマのMFアレクシス・サーレマーケルスのクロスを自軍ゴール前でキャッチした鈴木は、退場者が出ていて1人少なかったこともあり、素早いリスタートを決断。最前線のFWアンジュ=ヨアン・ボニーが背後に抜け出そうとしたのを見つけると、スローイングからボールを届けようとした。
助走から思い切り右腕を振ると、ボールをぐんぐん伸びてなんとハーフウェーライン超え。約40mの“遠投”となった。ボールはローマのDFエヴァン・エンディカにカットされてしまったが、インパクトは抜群。視聴者も「ザイオン肩つよ」「鬼肩じゃんw」「彩艶のスローイング飛びすぎでおもろい」と、圧巻の身体能力に驚いた様子だった。
GKからの素早いリスタートは、相手チームの集中力によってはチャンスの起点になり得る。鈴木はキックとスローの2つの飛び道具を持ち合わせており、パルマの重要な武器となっている。
鈴木はこの試合で話題沸騰のスーパーセーブを見せるなど活躍したが、0-1で敗れたパルマはこれで年明け7試合未勝利(2分5敗)と泥沼で順位も降格圏の18位。ファビオ・ペッキア監督は日本時間の2月18日に解任された。同日に後任に就いたクリスティアン・キヴ新監督(元ルーマニア代表DF)の下、2月22日にはホームでボローニャと戦う。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





