——『ジークアクス』劇場先行版が1月17日公開ということで、ワンフェスまでかなり日程が近い状況だったと思いますが、準備は大変でしたか?
トキワ:映画鑑賞後に準備開始しましたが、実質の作業期間は1週間くらい、もっというとワンフェス当日の2日前くらいまでは生地の状態のままでした。小物や細かいパーツは進めていたのですが、腰が重い&衣装制作が苦手すぎて肝心の服を後回しにしてしまい、やっと前日くらいに着られる状態になりました。
劇場公開2週目の特典で設定資料本がもらえたので、衣装の構造が理解しやすかったのもなんとか完成できた要因だと思います。
——今回の衣装で表現したかった点、工夫した点はどんなところでしょうか?
トキワ:正直今回は時間が限られていたので、とにかく「最低限かたちにできれば!」という気持ちで作ったのですが、それでもなるべく「キャラ設定に忠実に!」を目指しました。
衣装のパターン(型紙)展開が特徴的だなと思ったので(ネックラインやパンツ部分など)、写真だとわかりにくいですが極力設定通りに型紙を起こしました。パズル状態だったのでこの型紙の試行錯誤が一番時間がかかったと思います。
衣装に使った生地も、黒い部分はエナメル系でツヤっとした光沢がある生地、赤い部分はマットで水着のような生地、白い生地はラメ感のあるメタリック生地と、体にフィットする衣装なぶん、写真うつりでメリハリをつけられるよう複数の種類の生地で作りました。
——こだわりが感じられます。服以外の小物も気を配られてそうですね。
トキワ:肩周りのベルトや腰回りのパーツは、パイロットスーツと同じ黒いエナメル生地をウレタンに貼り付けて厚みを出してます。首周りも衣装用のワイヤーを縫い込んでネックラインがしっかりと自立するようにしました。
手袋がオレンジと黒のツートンになってるデザインがすごくお気に入りです。それぞれ違う生地を使ったせいかうまく縫い合わせられなくてここだけで3回作り直しました。あと、劇場特典の冊子で胸元の黒ファスナーが開閉する設定だったので、ここだけは絶対再現するぞと読んだ時から決めてました。
ウィッグもわかりにくいですが毛先のピンクのグラデーションを再現しています。ピアスもレジンで作ったり、靴もソールを黒く塗装していたり、可能な範囲で細かい部分にまで気を配りました。
ハロ制作にも苦労が!





