【UEFAヨーロッパリーグ】ソシエダ5-2ミッティラン(日本時間2月21日/アノエタ)
慌てふためきそうな状況で、ソシエダのMF久保建英のフィジカルの強さと冷静さが光った。
注目のシーンは、ソシエダがデンマークのミッティランをホームに迎えたUEFAヨーロッパリーグノックアウトフェーズ・プレーオフ2ndレグの59分に起きた。
自陣でボールを失ったソシエダは、ミッティランにペナルティエリア付近まで押し込まれていた。この時、久保が守備に戻るためスプリントで帰陣。相手DFパウリーニョがパスミスしたボールがちょうど背番号14の元へとこぼれてくる。
一度ゲームを落ち着かせようとエリア内で前を向き、周囲を見渡した久保だったが、すぐさま体を寄せてきたパウリーニョに体を寄せられて、ボールを奪われてしまう。
この時のスコアは3-2。ゴールまでの距離は近く、同点弾を与えかねない状況だ。しかし久保は冷静だった。奪われた直後、落ち着いた様子で相手の体勢が整うよりも早く、パウリーニョの足からボールを刈り取ると、誰もいないスペースへとドリブル。ソシエダの攻撃を再開させ、足を痛めてピッチに倒れたパウリーニョはその様子をただ眺めることしかできなかった。
一連の守備を見た解説の野口幸司氏は、「よく自分で取り返しましたね」とコメントし「久保はエリア内で自分に取られたボールに対しての守備で、慌てる要素はあったと思いますけど、よく落ち着いて取り返しました」と強心臓を絶賛していた。
なお試合は、73分と90分にソシエダが追加点を決めて5-2で勝利。2戦合計スコア7-3で、ソシエダがベスト16進出を決めた。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAヨーロッパリーグ)