【AFC U20アジアカップ】U-20イラン代表 1-1(PK3ー4)U-20日本代表(日本時間2月23日/深圳ユース・フットボールトレーニングベースセンター・スタジアム)
劇的な展開での4大会連続のU-20ワールドカップ出場に、日本のサッカーファンたちが歓喜している。
U-20日本代表は2月23日、中国開催のU20アジアカップ準々決勝でU-20イラン代表と対戦。1-1のまま90分と延長30分では決着がつかず、PK戦のスコア4-3で勝利した。大会準決勝進出&U-20ワールドカップの出場権獲得を掴み取ったのだ。
日本にとっては苦しい展開だった。開始5分で喫した失点は、FWレザ・ガンディプールがシュートを打つ前にボールに絡んだFWイスマイル・ゴリザデがオフサイドの位置にいた。しかし、VARシステムがこの試合では導入されておらず、クウェート人とウズベキスタン人の審判団はなんとこのゴールを認め、SNSも騒然となった。
30分にはMF小倉幸成(法政大)のスーパーミドルで追いついたが、その後も“中東の笛”を疑わざるをえないシーンや、イランの荒らしい危険なプレーが少なくなかった。それでも堂々と戦い続け、プレッシャーのかかるPK戦で勝利を掴み取った若きサムライブルーの戦いはファンの心を打った。
PK戦でラストキッカーを務めたDF市原吏音(RB大宮アルディージャ)がど真ん中に決め切ると、日本のSNSでは歓喜の声が続々。「中東の笛に負けなかった」「みんなよく頑張った!」「よく走った!U20W杯出場決定おめでとう!」「イランの奇跡的なクリア連発でもやられなかったのは凄い」「ワールドカップ出場おめでとう」「120分緊張が途切れないヒリヒリするこの試合に勝てたのはデカい」「PK戦は練習してた感あるね」など称賛の声が目立った。
キャプテンの市原は試合後のフラッシュインタビューで、「まじで嬉しいです。今まで味わったことないようなプレッシャーやアウェー感もありましたけど、チーム全員で一つになって、120分しっかり戦って、最後は運とか日頃やってきたことがこっちに流れてきてくれたと思います」とコメント。そして、「遠くまで応援に来てくれる日本人のサポーターの方もいますし、画面越しで見てくれる友達や家族、チームメートなどいると思います。恥じないプレーと、あとは後悔しないよに全員が自信を持ってやれたら必ず優勝できると思うので、信じて待っていてほしいです」と力強く語った。
U-20日本代表は2月26日の準決勝で、U-20オーストラリア代表と対戦する。前回の2023年はこのベスト4で敗れただけに、決勝進出と優勝が期待される。
(ABEMA de DAZN/AFC U20アジアカップ)
【AFC U20アジアカップ】
2025年2月12日から3月1日まで中国で開催。グループステージは16チームがグループAからグループDに分かれて戦い、各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する。準決勝に進出した上位4か国が、2025 FIFA U-20ワールドカップ(チリ開催)の出場権を獲得する。日本は前回の2023年大会で準決勝敗退、今大会は2016年大会以来となる優勝を狙う。


