【セリエA】パルマ 2-0 ボローニャ(日本時間2月22日/エンニオ・タルディーニ)
パルマのGK鈴木彩艶がその能力を存分に発揮してみせた。至近距離から放たれたヘディングシュートに反応して左手一本でシャットアウト。決定的なピンチが少ない試合の中で、不意の出番にも完璧に対応するプレーにはファンも称賛の声を寄せている。
降格圏の18位に沈んでいたパルマは、ファビオ・ペッキア監督を解任し、クリスティアン・キヴ(元ルーマニア代表DF)を新監督に招聘。その初陣となったセリエA26節のボローニャとの「エミリア・ロマーニャ・ダービー」で、日本代表の守護神が魅せた。
1-0とリードして迎えた前半終了間際のアディショナルタイムだった。ボローニャのMFニコロ・カンビアーギが左サイドからインスイングのクロスを送ると、中央のFWダン・ヌドイェが抜け出してヘディング。5mほどの至近距離から放たれたシュートはゴール右に飛んだ。
しかし、鈴木がとてつもない反応を見せて左手一本でシャットアウト。ボールを外に弾き出すことに成功した。直後、ヌドイェがオフサイドポジションにいたことでフラッグが上がったものの、鈴木はネットを揺らされることなく完璧に対応してみせた。
鈴木にとってはこの試合で久しぶりに訪れた守備機会だったものの、難なく対応したセーブにはファン歓喜。SNSでは「ナイスセーブ彩艶!」「ナイス反応よ彩艶!」「彩艶の反応エグい」「彩艶リアクション良すぎる」「オフだったけど、彩艶ナイス」「オフとはいえそれ止める彩艶エグすぎ」「オフだけど彩艶よく止めたな」など称賛の声で溢れた。
チームは37分にFWアンジュ=ヨアン・ボニーがPKで、79分にMFシモン・ゾームが強烈なシュートを決めて2-0で勝利。4連敗中だったパルマは、昨年12月28日の第18節以来、8試合ぶりの勝点3獲得だ。さらには、エミリア・ロマーニャ・ダービーでは、2012年12月以来、実に12年ぶりの勝利となった。
この勝利に貢献した鈴木に対して、イタリア・メディア『TUTTO mercato WEB』と地元メディア『PARMA live』は揃って個人採点で高評価の「6.5」をつけ、後者は「90分間を通じて大きな自信を持っていた、ディフェンスが決して好セーブを強要しなかった。イタリアでの経験としては、おそらくこの試合を最も喜んで記憶することになるだろう」と記した。
まさに鈴木としては試合を通して大きなピンチもなくクリーンシートを達成した理想的なゲームとなり、パルマ自体も降格圏を抜け出して17位に浮上。次節は日本時間3月2日、アウェーのウディネーゼ戦となる。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





