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【映像】PKなし判定は正しい?「カニバサミ・タックル」の瞬間
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 中国で開催中のAFC U20アジアカップは、ひとつ大きな問題点を抱えていた。今やサッカー界ではお馴染みとなった「VARシステム」が準々決勝まで導入されていなかったのだ。

【映像】PKなし判定は正しい?「カニバサミ・タックル」の瞬間

 U-20日本代表も、U-20イラン代表と戦った準々決勝(2月23日)でその影響を大きく受けた。120分を戦って1-1、PK戦4ー3でなんとか勝利してベスト4進出&U-20ワールドカップ出場権獲得を果たしたものの、いわゆる疑惑の判定が試合の流れを大きく左右したのだ。

 まずは5分、リプレイ映像で見ると明らかなイランのオフサイドが見逃されて失点。このシーンでは日本のサッカーファンの間でも、「ふざけるな」「ありえないって」「小学生もオフサイドだと分かる」「こんな重要な試合でVARないのやばい」などの声が上がった。VARシステムがあれば、判定が覆った可能性が極めて高かったシーンだ。

 さらに、後半開始早々には、二度目の“疑惑の判定”があった。日本が右サイドのスローインを起点にゴール前に攻め込むと、ボックス内がカオスと化した。

 MF佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)のグラウンダーのクロスに反応したFW神田奏真(川崎フロンターレ)がペナルティースポットに取ると、右足で狙ったダイレクトシュートは空振り。ただ、ボールは軸足に当たりトラップのような形となり、ゴール目前の位置でボールをキープした。

 次の瞬間だった。神田がイランのDFニマ・アンダルズに背後から“カニバサミ”タックルで倒されたのだ。しかし、クウェート人主審は両手を広げてノーファウルを宣告。さらに、こぼれ球に鋭く反応したMF大関友翔(川崎フロンターレ)が斜め後ろからのショルダータックルを受けて転倒するも、こちらも笛はなし。いずれもPKが与えられることはなかった。

 解説の水沼貴史氏は「あ~。今、笛を吹きそうだったけどな」と残念そうな様子。リプレイ映像が流れると、実況の福田浩大氏は「ボールにいっていたという判定ですかね」と伝えた。たしかにリプレイ映像ではカニバサミ・タックルはボールに入っているように見えるが、同時に神田の足を刈っているようにも映る。大関へのショルダータックルも互いの足が交錯しており、いずれもVARでスロー映像や様々な角度から検証すればPKになっても不思議はないシーンだった。

 SNS上のファンもこのシーンには、「後ろから蟹ばさみされてるのにノーファールとは」「PKじゃないの?」「ファウルなしかい!」「神田くんカニばさみを食らうもPKなし」「カニバサミかよ」「VARないとしっかりわからん」「ここでも中東の笛」などと異論を唱えていた。

 今大会は間違いなく、ファンの間で「中東の笛」と話題になった審判団の技量はもちろん、VARシステムなしの弊害が決して小さくなかった。ただ、AFC(アジア・サッカー連盟)によれば、準決勝と決勝ではVARシステムがついに導入されるという(AFC U20アジアカップでは史上初)。不可解なジャッジで混乱をきたすケースが、テクノロジー利用で減るといいのだが……。

ABEMA de DAZN/AFC U20アジアカップ)

【AFC U20アジアカップ】
2025年2月12日から3月1日まで中国で開催。グループステージは16チームがグループAからグループDに分かれて戦い、各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する。準決勝に進出した上位4か国が、2025 FIFA U-20ワールドカップ(チリ開催)の出場権を獲得する。日本は前回の2023年大会で準決勝敗退、今大会は2016年大会以来となる優勝を狙う。
 

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