【AFC U20アジアカップ】U-20オーストラリア代表 2－0 U-20日本代表（日本時間2月26日／宝安スポーツセンター・スタジアム）
結果論かもしれないが、大胆な8人交代のターンオーバーが裏目に出たシーンだった。
U-20日本代表は2月26日、AFC U20アジアカップの準決勝でU-20オーストラリア代表に0－2で敗北。PK戦の末にU-20イラン代表を下した準々決勝から中2日の過密日程だったため、そこから8選手を入れ替えて試合に臨んだが、連携は前半からチグハグ。49分に先制点を奪われ、迎えた67分には痛恨の2失点目を喫してしまう。
自陣でオーストラリアからボールを回収した日本だったが、右サイドバックとして先発出場したDF布施克真（日本大学藤沢高）が不用意な斜めのパスを入れる。受け手のMF中島洋太朗（サンフレッチェ広島）はボールを呼び込んでいたが、パスがズレたことでオーストラリアのFWムサ・トゥーレに簡単に奪われてしまった。
すぐに切り替えて布施がトゥーレを捕まえにいくが、フィジカル勝負に敗れてサイドに展開される。するとMFアレクサンダー・バドラートがマイナスに折り返し、ボールを受けたMFジェイラン・ピアマンが中島の寄せが一瞬遅れた隙を突いて、ボックス手前から右足でミドルシュートを放つ。これがGK後藤亘（FC東京）のほぼ正面に飛び両手を出すも弾かれ、痛恨の2失点目となった。
解説を務めた長谷川アーリアジャスール氏は「自陣でのミスがもったいなかった。切り替えて対応できましたが、このシュートにもう少し寄せられたらなと。あとは（GK後藤はブラインドで）ちょっと見えなかったかな？」とコメント。布施のパス、中島の寄せ、後藤のセービングと3つのミスを指摘している。
このシーンにはファンたちも落胆。SNSでは、「布施はなんで危ない位置であんなパス出したんや？」「流石にあそこで精度悪いパス出したらあかんやろ」「ちょっとこれはもったいないパスミスからだな」「中島は一歩目が遅れたな」「あんなにフリーにして打たせたらいかんって」「GKそれは止めれたやろ」「正面かと思ったけど」「GKの反応なんか変だったぞ」とそれぞれのミスに対する指摘が見られた。
さらにミスに絡んだ3人が、ターンオーバーで出場していたこともあり「ターンオーバーしたがここまであまりうまくいっていない」「ターンオーバー失敗で厳しそうか」といった声も。ここまで布施は3試合に出場するもスタメンは1試合、中島は3試合の途中出場で、後藤はこの試合が今大会初出場だった。
準決勝進出の時点でU-20ワールドカップ出場権を獲得していたとはいえ、日本は優勝を目指してただけに今大会の終わり方としてはあまりに残念な結末。若きサムライブルーの選手たちには、この苦い経験を糧にさらなる成長に期待したい。
（ABEMA de DAZN／AFC U20アジアカップ）
【AFC U20アジアカップ】
2025年2月12日から3月1日まで中国で開催。グループステージは16チームがグループAからグループDに分かれて戦い、各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する。準決勝に進出した上位4か国が、2025 FIFA U-20ワールドカップ（チリ開催）の出場権を獲得する。日本は前回の2023年大会で準決勝敗退、今大会は2016年大会以来となる優勝を狙ったがベスト4敗退となった。
