【2025 SheBelieves Cup】アメリカ女子代表 1-2 日本女子代表(日本時間2月27日/スナップドラゴン・スタジアム)
なでしこジャパンのMF籾木結花(レスター・シティ)が、FIFAランキング1位の世界女王アメリカの本拠地に乗り込み、キックオフからわずか91秒で目を見張る先制弾を叩き込んだ。
幸先よくリードに成功したなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は14分に1点を返されたが、50分にDF古賀塔子が勝ち越しのゴールを決めて2-1で勝利。アメリカ女子代表から史上2度目の大金星を挙げ、今大会が5回目の出場になったSheBelieves Cupで全勝して初優勝を飾った。
優勝を大きく手繰り寄せることになった先制点は、右サイドの高い位置で得たスローインから始まった。MF浜野まいか(チェルシー)が投げたボールをMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)が受けると、中央を向いてドリブルでカットインをする。
この時、籾木は相手DFエミリー・ソネットの背後からGKジェーン・キャンベルの前にスッと現れ、長谷川の絶妙なラストパスを受けるとターンをして得意の左足を一閃。ファーのネットをしっかりと揺らし、殊勲のゴールを決めてみせた。DFソネットとGKキャンベルは籾木の鋭い動きにまったくついていけず交錯して転倒。ゴールを決められた後は、唖然とした表情を見せていた。
貴重な一撃を決めたレフティーは、今回の活動が高倉麻子政権だった2021年7月の東京五輪以来、実に約3年半ぶりの代表復帰だった。このゴールにはファンがSNSで反応し、「3年半ぶりの代表復帰でこの大舞台で決めるとか、まじでドラマすぎる…」「籾木のゴールは意地だね。4年間の悔しさをぶつけた良いゴールでした!」と“復活劇”を祝福している。
また、ABEMA視聴者もコメント欄で大歓喜。「籾木のキープとシュートも素晴らしい」「すげえなおい!」「まじかよ!」「うますぎ」「文句なし」「ターンうま」「あまりにも早い得点、見逃した人多そうーーー」と背番号22のプレーに賛辞を送る声や、あまりに早い先制点に驚きを隠せない声で溢れた。
ABEMAで解説を務めた元なでしこジャパンMFの岩渕真奈氏も、このプレーを絶賛。「籾木選手、良い動き出しでしたね。相手の後ろに隠れて、そこからスピードを上げる。それで、長谷川選手も良いパスでした。籾木選手も落ち着いていましたね」と得点までの一連を讃えた。
先制ゴールを決めた籾木は58分までプレー。アメリカの猛攻に最後まで耐えたなでしこジャパンは、過去の対戦で1勝8分31敗と大きく負け越していた世界女王を実に13年ぶりに下した。
(ABEMA/2025 SheBelieves Cup)