【AFC U20アジアカップ】U-20オーストラリア代表 2-0 U-20日本代表(日本時間2月26日/宝安スポーツセンター・スタジアム)
【映像】これがファウルで警告…?日本代表DFが身体を入れた瞬間
U-20日本代表のDF土屋櫂大(川崎フロンターレ)が中央突破を図る相手を食い止め、カウンターを防いだ。正当なディフェンスに見えたものの、主審の判定はファウルでかつイエローカード。不可解なジャッジにファンが不満を募らせる中、解説者も思わず疑問を吐露した。
問題のシーンは、U-20日本代表がAFC U20アジアカップの準決勝でU-20オーストラリア代表と対戦した23分のことだ。日本が攻勢を強めて相手陣内でプレーする中、オーストラリアにボールを奪われカウンターを食らうところだったが、土屋が危機察知能力を発揮する。
グループリーグ第2戦以来の先発だった土屋は、非常に冷静だった。オーストラリアのFWムサ・トゥーレが日本のMFニック・シュミットをかわし、ストライドの大きなドリブルで中央を突き進んでくる。最初は身体を右方向に向けて対応すると、トゥーレのコース取りを把握し、瞬時に身体を左方向に向けて横からのショルダータックルを仕掛けた。
一発目のタックルでトゥーレの推進力を阻むことができなかったが、背番号19は食らいつくようにして追走。その際、少し手は掛かったものの、土屋はボール奪取に成功する。しかし、目の前で見ていたカタール人のアブドゥルハディ・アルルアイル主審に笛を吹かれてしまった。
土屋がその場を平然と立ち去る中、提示されたのはまさかのイエローカード。これを見た解説の長谷川アーリアジャスール氏は「いや~」という声を漏らし、「抜かれた後によく戻ったと思いますけど……ファウルですか?」と不思議そうに述べた。その問いかけに対して実況の安井成行氏は、「イエローカードが出ましたね」と残念がった。
不満の声はSNSでも見られた。若きサムライブルーを見守っていたファンは、「ちょっと厳しい判定ですね」「土屋くんにイエローカード出ちゃった」「体入れて止めるもイエロー?」「意味不明なイエロー」「おいおい今のイエローはないだろう」「ファウルですらないだろ」「また中東の笛…」など納得のいかない様子だった。
日本は前の試合から先発8選手を変更した影響もありチグハグで、49分と67分に失点を許すと、最後までネットを揺らすことができずに準決勝で敗退。3大会ぶりのアジア制覇は成し遂げられなかった。しかし、アジアベスト4で今年9-10月に開催されるFIFA U-20ワールドカップの出場権は獲得している。
(ABEMA de DAZN/AFC U20アジアカップ)
【AFC U20アジアカップ】
2025年2月12日から3月1日まで中国で開催。グループステージは16チームがグループAからグループDに分かれて戦い、各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する。準決勝に進出した上位4か国が、2025 FIFA U-20ワールドカップ(チリ開催)の出場権を獲得する。日本は前回の2023年大会で準決勝敗退、今大会は2016年大会以来となる優勝を狙ったがベスト4敗退となった。


