【セリエA】ウディネーゼ 1-0 パルマ(日本時間3月2日/スタディオ・フリウリ)
パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶が、相手との1対1をシャットアウト。コースを完全に読んでいたセービングで、シュートを打ってきた2m超の相手FWを苛立たせた。
注目のシーンは、パルマがセリエAの第27節でウディネーゼと対戦した73分のことだ。ロングボールでプレスをひっくり返され、201cmを誇るウディネーゼのFWロレンツォ・ルッカにディフェンスラインの背後を独走されるピンチを迎えた。
しかし、鈴木は冷静だった。ルッカにパルマのDFエマヌエーレ・ヴァレーリを置き去りにして独走してきても動じず、細かなステップを踏んでポジションを微調整。シューターとの間合いや角度を測り、シュートコースを限定する。そして、シュートのインパクトに合わせて右方向に飛び、地を這う鋭い一撃を身体でストップ。パーフェクトセーブだった。
1対1の状況でも完全にシュートをシャットアウトした鈴木は、涼しい表情でポジションを取り直し、二次攻撃に備えた。その一方で、大チャンスを逃して憤りを抑えきれないルッカは、ポストを激しく蹴りつけた。
抜け出した際のルッカがオフサイドだったとしてプレーが止まったものの、チームのピンチを防いだプレーには、ファンがSNSで反応。「もうここ最近試合に出るたび好セーブしてるやん!」「日本代表のゴールマウスは10年安泰」「彩艶が好セーブ!」「超高次元」「彩艶バケモノセーブ」「彩艶今日も輝いております。宝石のような彩艶」と称賛を送っている。
また、現地メディアの『TUTTO mercato WEB』もこの日の鈴木を高く評価。PKによる失点で試合には0-1で敗れたものの、PKを除く4本の枠内シュートを全てストップいたため、「日本人選手がまたもや多くのセーブを見せ、チームがさらにひどい敗北を喫するのを防いだ」と寸評し、個人採点ではチームトップの6.5点を付けた。『Parma Today』は7点、『Parma Live』は6.5点など他のイタリア・メディアでも軒並み高評価だった。
ビッグセーブが多かった2月は、ファン投票によるチーム月間最優秀選手にも選ばれた鈴木。3月もこのウディネーゼ戦のように好調をキープし、パルマを残留に導けるか(27節終了時点で残留圏内ギリギリの17位)。要注目だ。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





