【ブンデスリーガ】キール 2-2 シュトゥットガルト(日本時間3月8日/ホルシュタイン・スタディオン)
キールが仕上げた“衝撃の10秒ゴール”は、FW町野修斗の相手を惑わせる動きによってもたらされた。ロングボールの競り合いで、ファウルにならないギリギリのひと押しで、マークのバランスを崩したことでスーパーゴールを完結させた。
町野はブンデスリーガ第25節のシュトゥットガルト戦に先発で出場した。初のブンデスリーガ2連勝を目指して1トップで起用された町野は、1点を追いかける30分にロングスローから同点ゴールをお膳立て。すると迎えた後半開始10秒、今度は勝ち越しゴールでも起点となる動きを見せた。
キールはキックオフで、MFアルミン・ギゴヴィッチが下げたボールをDFマルコ・イヴェジッチが落として、DFデヴィッド・ゼッツが右足でロングフィードを蹴り込む。すると落下点に走り込んだのが町野だった。
日本の忍者は、マークにつくDFアンジェロ・スティラーとポジションを争う格好に。ユニフォームを掴んで離さない相手に対して、町野は左手でファウルにならないような力加減で相手を押す。するとこれに気を取られたのか、スティラーは目測を誤ってしまう。さらにボールは、カバーに入っていたDFラモン・ヘンドリクスに当たって溢れると、最後はMFスティーヴン・スクリプスキが強烈なボレーシュートでゴールネットを揺らした。
ABEMAで解説を務めた安田理大氏は「想像していなかったというか、準備しきれていませんでしたね。ここで2人(スティラーとヘンドリクス)がお見合いしちゃった」と、シュトゥットガルトの対応の不味さを指摘した。
またSNSのファンたちは「すげえ…!」「ゴール決まった!」「開始10秒!!」「電光石火の一撃!」「あっという間の逆転や!」とスクリプスキのゴールを称賛。一方で「町野が競り合った結果だな」「町野に気を取られてた」「相手を惑わせる忍者ムーブ」「実質町野の2アシストだな」と町野のプレーを称えるコメントも見られた。
町野の好プレーで逆転に成功したキールだったが、その後は相手に退場者が出ながらも失点を喫し、2ー2のドローに終わった。町野はフル出場し、チーム最多となる5本のシュートを放っている。(ABEMA/ブンデスリーガ)
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