【映像】ラインを引いた画面
【映像】チアゴ・サンタナ“幻”のゴール→オフサイドの瞬間
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【明治安田J1リーグ】浦和レッズ1-0ファジアーノ岡山(3月8日/埼玉スタジアム2002)                      

【映像】チアゴ・サンタナ“幻”のゴール→オフサイドの瞬間

 浦和レッズのFWチアゴ・サンタナが前半にネットを揺らした直後にVARが発動。明確にオフサイドのように見えたが、チェックの時間が3分も続いた。判定の難易度と反比例するようなチェックの長さに、ファンが驚いている。

 開幕から4試合未勝利の浦和が、明治安田J1リーグ第5節で昇格組のファジアーノ岡山と対戦した。3万5千人以上のサポーターから声援を受けたチームは、終始ボールを握って試合を支配し、49分にサンタナが決勝点をゲット。そのリードを最後まで守り切り、今シーズン初勝利を収めた。今節のヒーローになった背番号12は前半にもネットを揺らしていたが、オフサイドで取り消しに。そのVARチェックが異様な長さだったのだ。

 ゴールレスで迎えた41分、浦和が右サイドを起点に攻め込む。MF関根貴大がPA手前で横パスを受けると、1タッチで縦パスを送る。ペナルティアーク内にいたDF荻原拓也が反転し、さらに前方にパス。これに反応したのが、サンタナだ。背番号12は相手ディフェンスラインの間をすり抜け、パスをトラップせずに流してシュートコースを確保。そして、利き足の左足をコンパクトに振り、GKスベンド・ブローダーセンが守るゴールマウスに流し込んだ。

 先制点を挙げたサンタナは、副審の旗を何度も確認しながら控えめにコーナーフラッグへ走っていく。旗が上がらないことを確信した後、満面の笑みで喜び、アシストの荻原と熱い抱擁を交わした。

 解説・水沼貴史氏が「よく狭いところを抜けましたね」と感心する中、中継にリプレイ映像が流れる。荻原からサンタナにボールが渡る瞬間が映ると、実況・西岡明彦氏が「あっ」と驚きの声を漏らす。その瞬間のサンタナがオフサイドポジションにいたように見えるのだ。水沼も「(ゴールかどうか)ちょっとわからないですね」と口にする。

 ゴールチェックはサンタナと岡山のMF藤田息吹のライン。どちらがゴールに近かったのか、即座にVARによる確認が入った。主審の小屋幸栄と荒木友輔が交信をする中、パスの瞬間の2選手のポジショニングをチェックする。サンタナが藤田よりも前に出ていたかどうかというシンプルなものだったが、なかなか完了しない。結果的にはオンフィールドレビューは行われず、サンタナの左足が少しはみ出ていたとしてノーゴールになったが、その判定に至るまでに3分以上もかかったのだ。

 オフサイドの判定となった後、中継映像ではそのシーンに赤と青のラインを引いてサンタナがオフサイドであることを証明。明らかに体半分ほどサンタナが飛び出しており、実際にABEMAのコメント欄でも「オフじゃないことある?これで?」「オフだろw」「長くね?」「いやこれは明らかにオフだろ?」「なんでこんなに長いの?」「線引いてみたら半分くらい出てるやんw」「ってか線引いて1発なんだからもっと早く判定してくれよw」「線で改めて確認するとかなり出てるのに、判断遅かったな」と疑問を感じている様子だった。

 ゴールを取り消された浦和の選手たちは誰一人として主審に抗議せず。まるでオフサイドだったことを知っていたかのように、すんなりと受け入れた。サンタナ本人も納得の表情で次のプレーに切り替えると、後半の立ち上がりに正真正銘のゴールを決めて埼スタに歓喜をもたらした。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)

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