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【映像】34秒間の激闘!勝敗を分けた超加速の瞬間

スーパーフォーミュラ】第1戦(決勝・3月8日/鈴鹿サーキット)

【映像】34秒間の激闘!勝敗を分けた超加速の瞬間

 OTS(オーバーテイクシステム)を用いた白熱のデットヒートから“鳥肌モノ”のオーバーテイクが炸裂。ファンが固唾を飲んで見守った“34秒の攻防”が話題となっている。

 3月8日に鈴鹿サーキットで開幕したスーパーフォーミュラ2025のRd.1。3度のセーフティカー(SC)導入を挟むなど大荒れとなったレースで、2度目のリスタート直後にトップに立った太田格之進(#6 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップチェッカーを受けた。太田は、昨年の最終ラウンドから鈴鹿で3連勝という快進撃を続けている。

 レースの行方を左右したのは、13周目のリスタート直後の攻防戦だ。

 この時点でトップは、岩佐歩夢(#15 TEAM MUGEN)、太田は2位につけていた。リスタートと同時に、岩佐をはじめとする各車両がOTSを発動し、ブースト状態で加速。そんな中、太田はOTSを温存する作戦を選択し、後続車両をブロックしつつ機をうかがった。

 OTSは一定時間エンジンのパワーが上昇するシステムであり、レース中にトータル200秒まで使用可能。ただし、1度使用すると100秒のインターバルが必要となる。

 勝負に出たのは、西側のストレート(通称130R)だ。OTSのインターバル期間で岩佐が再使用できないタイミングを見計らい、太田はOTSを発動。約34秒間にわたるブーストで猛追を仕掛けた。現地解説の松下信治氏も「太田選手がOTSを使っていなかったので今使っています。これは岩佐選手が危ないかもしれない」と指摘するほど、太田の絶妙な判断が際立った。

 太田は一気に岩佐との距離を詰める。シケインでは岩佐の巧みなハンドリングに阻まれたものの、直後のホームストレートで勝負に出た。テール・トゥ・ノーズから、1コーナーに差し掛かるタイミングで大外から一気に抜き去る圧巻のオーバーテイクを披露した。

 実況の安東弘樹氏も「これは見事なオーバーテイク!」と興奮気味に絶賛。ガレージ内の村岡潔代表も「ヨシ!」とガッツポーズで喜びを爆発させた。

 この34秒間の攻防で、太田のOTS残り時間は122秒に。

 その後も太田と岩佐の一騎打ちのデッドヒートは続き、最終ラップでは両者ともOTSを全開。OTSを多く残していた岩佐が有利かと思われたが、太田は最後まで粘り切り、0.197秒差で逃げ切り優勝。この14周目のオーバーテイクでOTSを最も効率的に活用したことが、太田の鈴鹿3連勝につながる大きな勝因となった。

ABEMA『スーパーフォーミュラ2025』/(C)JRP)

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