【映像】ゴールを決めてファンのもとへ→約3m下に落下した瞬間
【映像】ゴールを決めてファンのもとへ→約3m下の奈落に落下した瞬間
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【明治安田J2リーグ】北海道コンサドーレ札幌 1-3 ジェフユナイテッド千葉(3月9日/大和ハウス プレミストドーム)

【映像】ゴールを決めてファンのもとへ→約3m下の奈落に落下した瞬間

 またしても札幌ドームで起きてしまった。ジェフユナイテッド千葉のFW呉屋大翔がゴール後にファンのもとに駆け付けようとし、看板を飛び越えた直後ピッチから約3m下に落下。スタジアム特有の“奈落”の餌食となったのは呉屋で3人目となり、Jリーグファンだけではなく選手も話題にしている。

 あわや大惨事となるハプニングが起きたのは3連勝中の千葉が第4節で北海道コンサドーレ札幌と対戦した試合のことだ。アウェイチームは開幕から好調をキープして3-1で勝利を収め、4連勝で首位に躍り出た。しかし、その試合の90 + 2分、2ー1と1点差に詰め寄られた場面で途中出場のストライカーがダメ押し弾を決めた直後のことだった……。

 呉屋はDF髙橋壱晟からのロングボールに反応し、ディフェンスラインの裏に抜け出した。これに対して札幌のGK中野小次郎がクリアしようとボックスを飛び出してきたが、背番号9は猪突猛進なボールへのアプローチでGKの処理ミスを誘うことに成功。無人のゴールを前にしてボールを収め、冷静にゴールマウスに蹴り込んだ。

 今季初ゴールを決めた呉屋は、満面の笑みでベンチを指さすと、選手やスタッフが雪崩のように飛び出してきた。呉屋は彼らに追いかけられながら、遠方まで応援に詰めかけたファンと喜びを共有しようと勢いよく観客席に向かっていくと、看板を飛び越え、そのまま約3m下にあるコンクリートの地面に落下したのだ。

 実況・藤井幸太郎氏は「あっ!呉屋がピッチの向こうに落ちていった」と驚き、解説・大森健作氏は「あそこ(に段差があること)はわかっていなかったんでしょうね。高さがあるんですよ」とコメント。千葉の選手たちも落下した呉屋の様子を心配そうに見守った。

 大和ハウスプレミストドーム(旧札幌ドーム)は、可動式の天然芝で試合を行うため、ゴール裏やピッチサイドには段差が存在する。過去にも同じ事象があり、2009年3月8日には菅井直樹(当時ベガルタ仙台)が、2019年3月には当時札幌に所属していたFWアンデルソン・ロペス(現横浜F・マリノス)がゴール後に勢い余って落下。

 その全てが3月第2週に発生しているため“魔の3月第2週”とも言われている。幸いにも呉屋は無事に歩いてピッチに戻り、試合後には本人がXで「無事です」と報告した。

 この珍しい場面にはSNSを通して数え切れないほどの反響が集まった。

 ファンは「怪我なくて良かった」「本当に無事で良かった…泥臭く、諦めず…ゴール泣きました…」「呉屋選手、無事で良かった」「前にもあったよな、無事で何より」と呉屋が大事に至らなかったことに安堵する一方で、「この段差はマジでヤバい!大きいマットとか設置したほうがええ気がする」「そろそろ札幌ドームは裏看板準備しないと...3人目やぞ」逆に看板を飛び越さないよう「注意喚起すべき」さらには「ゴール決めて嬉しかったらやってしまう」「対策をしたら逆に飛び越えることを容認することになる」と、スタジアムの配置や安全面への対策について様々な意見が飛び交った。

 さらに、この出来事には選手もリアクション。札幌に4シーズン在籍した都倉賢(現栃木シティFC)は「今まで何人かが札幌ドームのピッチの高さを忘れ、看板を乗り越えて溝というか床(約3mくらいの高低差)に落下してしまうのを見たことがある。あの高さを知っているだけに、映像を見るとゾッとするが、みんな無事で何より。ただ、改めてサッカー選手は本当に頑丈にできているんだなと思った笑」と自身の経験や見解を投稿した。

 また、呉屋のチームメイトでもあるDF鈴木大輔は「よかったです。見下ろすことしかできなかったです。思いっきり祝福したかったです。ナイスゴール!」とコメント。呉屋の実妹であり女子サッカー選手の呉屋絵里子も「私にも心配の連絡来てます。無事で何より。トレンド入ってたよ、おめでとう」と投稿して、兄の“悲劇”を笑いに変えている。
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